140. 無防備 ページ40
ﾄﾞﾗ「秘密は嫌いだ、」
『そう言われても…』
ドラコには私の壮絶な過去の話とかしたくないんだよな、心配させそうだから
ﾄﾞﾗ「僕が大人になれば教えてくれるんだな」
『……うん』
ﾄﾞﾗ「すぐにでもお前より頭良くなって、大人になったって認めさせてやるからな」
『はいはい、頑張れ笑』
相変わらず負けず嫌いなんだなドラコは、それとも私の事を知ってくれるために、かな？
ﾄﾞﾗ「Aはそんな服も着るんだな」
『学校だからね、動きやすさ重視』
ﾄﾞﾗ「寝てるだけじゃないか」
『うるさいな〜、寝る子は育つんだよ』
ﾄﾞﾗ「……成長してるようには見えないぞ」
『身長伸びないんだもん、たくさん食べてるのに』
ﾄﾞﾗ「僕はそんなに食べなくても伸びてるぞ」
『嫌味かコノヤロウ』
今日図書室には珍しく人がいない、私とドラコの2人きり、そのせいか気が緩んでしまう
『何かさ、こうやってちゃんと2人きりになるとお泊まりした時の事思い出すんだよね』
ﾄﾞﾗ「背中の事教えてくれた日だな」
『そうそう、あの時もドラコと2人きりで気が緩んでたからあんな風に見せれたのかも』
ﾄﾞﾗ「男の前で簡単に上裸になる女は世界でAだけだぞ」
『別に背中見せただけじゃん笑』
ﾄﾞﾗ「バカかお前は、無防備にも程がある」
『ドラコなら変な事したりしないって思ってたんだもん、だから脱いじゃった』
ﾄﾞﾗ「……今同じ事したら我慢できないかもな」
『私をからかってるつもりか』
ﾄﾞﾗ「別に？」
『……パーカーのファスナー降ろしたらすぐ下着なんだよね、今』
ﾄﾞﾗ「僕をからかいたいのか」
『別に？笑』
いつもからかってくるドラコの真似をして、私も彼の顔を見てニヤリと笑った
ﾄﾞﾗ「来い」
『どこに』
ﾄﾞﾗ「僕の膝の上にだ」
『……なんで、？』
ﾄﾞﾗ「いいから」
私は座っているドラコの前にとりあえず立ってみた
ﾄﾞﾗ「膝の上に座れ」
『ここ、図書室だよ、？』
ﾄﾞﾗ「早く」
ドラコに腕を引かれて、向かい合わせの状態で座ってしまった、ドラコの顔がとても近い
『……これで満足ですか』
ﾄﾞﾗ「Aの体は本当に小さいな」
『ドラコが大きいだけでしょ』
ﾄﾞﾗ「Aが小さすぎるんだよ、小動物みたいで可愛いよ」
『またそういう事言う！さらっと！』
私は恥ずかしさのあまり顔が赤くなり、ドラコの肩に顔をうずくめた
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月28日 12時
