限界ヲタクが転生しました。【3】 (ページ39)

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139. 私のお母さんページ39

私の家は父、母、姉、私の4人暮らし

父は私の事をものすごく嫌っていた。母の浮気で出来た子なのではないか、その事で母と離婚寸前までいったらしい

母は私の事を産んだ覚えはない、娘として認めない、これが口癖だった

姉さんも私の容姿を妬み、髪を切られたりなんて毎日の事だった

私は家族から愛なんて貰わずに育ってきた、ご飯を減らされたり、服を買ってもらえなかったり、暴力なんて普通だと思っていた

自分でもよくここまで生きてこれたなと思う、普通の人間ならとっくに壊れてしまっているだろう

『……ぁ、……寝てた、？』

私は1人図書室で長い間眠っていたみたいだ、外からは生徒達がホグズミードから帰ってきたであろう会話が聞こえてくる

『パパからサイン貰ったのに、行けなかったな』

私は私服にだけ着替え、ハリー達と合流せずに1人図書室で眠っていたのだ

『誰もいないし、もう1回寝よ、』

パーカーのフードを深く被り、図書室の机に伏せて寝ようとした

ﾄﾞﾗ「こんな所にいたのか」

『ドラコ？どうしたの？』

ドラコがいつの間にか私の後ろに立っていた

ﾄﾞﾗ「お前、ホグズミードに行かなかったのか？」

『うん、忘れてた』

ﾄﾞﾗ「忘れるなんて事あるのか」

『ずっと寝てた』

ﾄﾞﾗ「冬眠したクマみたいだな」

ドラコは白いシャツに黒色のニットを重ね着して、黒のズボンを履いていた

『今日も真っ黒だねドラコは』

ﾄﾞﾗ「悪いか」

『似合ってるからアリ』

ドラコは私の隣の席に座った

『その腕でよく外に行こうと思ったね』

ﾄﾞﾗ「腕は関係ないだろ」

『着替えるの大変そうじゃん』

ﾄﾞﾗ「まぁな」

『……楽しかった？ホグズミード』

ﾄﾞﾗ「あぁ、次はお前と2人で行きたい」

『次は行けるように頑張るね』

ドラコは少し微笑んだ後、深刻な顔で話し始めた

ﾄﾞﾗ「……ボガートのあれ、誰なんだ？」

『え、なんで？』

ﾄﾞﾗ「他の奴らが笑ってる中、お前だけ辛そうな顔してた」

『……ドラコは分かっちゃうんだね、笑』

ﾄﾞﾗ「当然だろ」

『あれはね、私の本当のお母さんだよ』

ﾄﾞﾗ「Aの母親？」

『うん、前の世界で私を産んだ人』

ﾄﾞﾗ「なんでそれが1番怖いものなんだ」

『……色々あったの』

ﾄﾞﾗ「教えてくれないのか」

『まだ秘密、ドラコがもっと大人になったらね』

私はドラコの頭を優しく撫でた