131. 上書き ページ31
涙で顔がぐちゃぐちゃだ
『ドラコに合わせる顔ないよ、』
ﾄﾞﾗ「誰に合わせる顔がないって？」
『…っ！ドラコ、何でここにいるの、？』
ﾄﾞﾗ「お前が広間を出て行くからだろ」
『だって、聞いてたでしょ、セオリの話』
ﾄﾞﾗ「あぁ、聞いてたよ」
『幻滅したでしょ、』
ﾄﾞﾗ「……そのキスが、Aの意思で行ったものならな」
私の意思？そんな訳ないじゃん、私がドラコ以外の男の子にキスされて喜ぶと思うの？
『私の意思じゃないよ、それに、キスって言ったってほっぺに軽くされただけだもん』
ﾄﾞﾗ「だろ？そんな事だと思ったよ」
『え、』
ﾄﾞﾗ「バカだよな周りの奴らも」
『怒らないの、？』
ﾄﾞﾗ「怒ってはいるぞ、自分の意思じゃないとはいえ男にキスされたんだからな」
『だよね…ごめんなさい…』
ポロポロと涙を流す私のほっぺに、ドラコは優しくキスをした
『へ、？』
ﾄﾞﾗ「僕もまだした事無かったのに、あんな男に先を越されたのが悔しい、」
『ぁ、あの、』
ﾄﾞﾗ「顔が真っ赤だぞ笑」
『そ、そんな事ない、！』
ﾄﾞﾗ「あいつの時もそんな顔してたのか？」
『してないよ、！……ドラコだけだよ、』
ドラコはニヤリと口角を上げた
ﾄﾞﾗ「いい子だ」
『……子供扱いしないで』
ﾄﾞﾗ「泣きべそかきながら何言ってるんだ」
『14歳の子供に慰められるとか屈辱、』
ﾄﾞﾗ「じゃあ14歳に見下ろされるのも屈辱的か？」
『いや、それはご褒美です、』
ﾄﾞﾗ「僕もAに上目遣いで見られるのはご褒美だな♪」
それは反則だよ、私の推し兼好きな人はどうしてこんなにカッコイイことをサラッと言えるんだろ、
ﾄﾞﾗ「グレンジャーがあの男の事平手打ちしてた」
『え、ハーマイオニーが、！？』
ﾄﾞﾗ「お前を泣かせたからだろ」
『大丈夫かな、セオリ女の子から人気だから、ハーマイオニーが目の敵にされないといいけど…』
ﾄﾞﾗ「大丈夫だろ」
『……てか、ドラコも女の子に囲まれてたね』
ﾄﾞﾗ「そんな事ないぞ」
『囲まれてた！可愛い1年生達にたくさん！』
ﾄﾞﾗ「声を荒らげるな、落ち着け」
だってだってだって！私はスリザリンじゃないからドラコに会える回数限られてるのに、あの子たちは寮へ行けばドラコに会えるんでしょ！？羨ましい！
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月28日 12時
