限界ヲタクが転生しました。【3】 (ページ4)

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104. ヲタクの朝は忙しいページ4

『よかった、まだ浴びてる途中だ』

私の家のシャワールームは曇りガラスで作られた個室だから、外から相手の姿はほとんど見えない

ただ、外国の方はとにかくシャワーを浴びるのが早い。パパもママもとても早かった

だから一番怖いのは替えのタオルを補充してる今、ドラコがシャワールームから出てきてしまう事だ

『ど、ドラコ！タオル近くに置いとくから勝手に使ってね！あとまだ出てこないでね！』

ﾄﾞﾗ「あぁ、分かった」

私は急いでタオルを補充して、キッチンへ戻った

何とかドラコの裸体を見ずに済んだ。見たくないって言ったら嘘になるが、推しの裸体って生々しくてヲタクである私は見てはいけない領域だと思う

ﾄﾞﾗ「いい匂いがする」

『おかえり、そこ座ってて』

着替えを持って来ていたドラコは、7分丈の黒のTシャツに黒のスキニーパンツを履いていた

私は朝食をテーブルに並べながらドラコに聞いた

『ねぇ、ドラコは黒以外の服着ないの？』

ﾄﾞﾗ「あまり持ってない」

『じゃあ今日買いに行こうよ！』

ﾄﾞﾗ「なんで」

『だって、もっと色のある服を着てた方が気分も明るくなるよ？それか、アクセサリー付けるとか』

ﾄﾞﾗ「そんなものいらない」

『えぇ～』

ﾄﾞﾗ「いいから早く食べるぞ、腹が減った」

『はいはい』

ドラコの前に座り、彼が食事するのをまじまじと見ていた。綺麗な手してるなぁ、フォークとナイフがよく似合う

ﾄﾞﾗ「なんだ、さっきからジロジロと」

『綺麗だなって思って』

ﾄﾞﾗ「……お前の分も僕が食べるぞ、いいのか」

『だめだめだめ！』

ﾄﾞﾗ「だったら早く口じゃなくて手を動かせ」

『はーい』

私はトーストを食べながら、ドラコの食事シーンを脳内ビデオに録画した。

ﾄﾞﾗ「Aって大食いなのか、？」

『なんで？』

ﾄﾞﾗ「量が僕の2倍あるから」

『朝は食べないと1日動けないんだよね、ほら、私って運動神経がちょっといいじゃん？そのせいか、燃料消費が早いみたい』

ﾄﾞﾗ「それでその細さなのか」

『これでも太った方だよ？足にも腕にも肉が付いてきたし、他にも色んな所にちゃんとした脂肪が付いてきた！』

ﾄﾞﾗ「じゃあもっと食べろ、そして太れ」

『なんでよ』

ﾄﾞﾗ「太ったらちょっとはお前の人気も落ちる」

『なにそれ、太っても可愛い子はいるし、！』

ﾄﾞﾗ「僕はお前がどんなに太っても見捨てたりしないさ笑」

『そりゃどーも』