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58. ダンス ページ8

広間の真ん中に立たされる私とドラコ

ドラコは余裕の笑みを浮かべているが、私は緊張で今にも吐きそうだ


『ドラコ、私本当に踊った事ないよ、?』

ドラ「僕に任せてろ」

『でも、』


"ドラコのパートナー、あれはどこの娘なの?"

"クラルス家の養子だそうよ"

"そうなの?とても可愛いわねあの子"

"瞳とドレスの色が同じで素敵だわ"

どこからかそんな会話が聞こえてきた

私なんてドラコのパートナーになれるほどの顔面じゃないのに、こんな場所で立っててごめんなさい


ドラ「褒められてるじゃないか」

『お世辞ってものを知らないの?』

ドラ「……お世辞じゃない、十分綺麗だ」


音楽が始まり、ドラコは私の腰に手を当てた

ここここ、腰に手が当たってます!ドラコさん!?こんな事なら、ちゃんと腰周り筋トレしておくべきだった、引き締めておくべきだった!


ドラ「顔が強ばってるぞ」

『こんなの笑顔でいろって言う方が無理だよ』

ドラ「堂々としろ、お前は僕が選んだパートナーなんだぞ?」

『それは、ありがたいけどさ、』

ドラ「それに、Aは何も考えなくていい。僕にエスコートされてればいいだけだ」

『あなた本当に12歳…?』

ドラ「Aこそ、中身が22歳とは思えないな笑」

『失礼な奴め』

ドラ「お互い様だろ」


ドラコと話しながらだと、周りの声が聞こえなくてとても踊りやすい。足取りも軽くなった気がする


ドラ「上手くなってきたじゃないか」

『ドラコと話してると、気持ちが楽になる』

ドラ「へぇ、じゃあ僕の鼻じゃなくて目を見て話せるようにならなきゃな」

『げっ、バレてた』

ドラ「当たり前だ」


その後、ダンスは何のトラブルもなく終わった
初めての経験で、ちょっと楽しかったな





アヴ「今日はありがとうな、ルシウス」

ルシ「私も久しぶりに会えて良かったよ」

アヴ「また時間がある時、うちにも来てくれ」

ルシ「梟を飛ばしてくれれば君の家まで行くさ」


パーティーは終わり、パパとルシウスさんは別れを惜しんでいた。


ドラ「A」

『お見送りに来てくれたの?』

ドラ「あぁ、また会えなくなるからな」

『会えなくなるって、私の家ここから車で5分ぐらいの所にあるんだよ?笑』

ドラ「そうなのか?じゃあ、また早いうちに会える事を願うよ」

『うん、花束ありがとう』

ドラ「キャンドル、今夜にでも使うよ」



こうして私達はマルフォイ邸を後にした

59. ロックハートのサイン会→←57. パートナー



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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月24日 1時

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