56. 素敵な人 ページ6
ドラコの突然の問いかけに少し黙ってしまった
『私、皆大好きだよ？ハリーもロンもハーマイオニーも、パパやママ、ど、どどど、ドラコの事も』
ﾄﾞﾗ「そうゆう事じゃない、前の世界みたく、好きな男が欲しくなったりしないのか」
『んー、恋愛対象として見てる人はまだいないかな、それに私そこまで好かれるような人間じゃないしね笑』
ﾄﾞﾗ「お前、自覚ないのか、？」
『え？』
ﾄﾞﾗ「……何でもない」
冷たい風が吹いた。7月間近にしては今日は気温が低い。そんな中私は薄手のドレスを着ているのだ
『ひぇ〜、今日は寒いね』
ﾄﾞﾗ「そんな薄着でいるからだ」
『だって、ドレスなんて初めて着たから、こんなに寒いとは思わなくて…』
ﾄﾞﾗ「はぁ、」
ドラコはため息をつきながら、自分の来ていたジャケットをそっと私の肩にかけた
ﾄﾞﾗ「これで少しはマシだろ」
『え、ぁ、う、うん、！ありがとう、！』
ちょちょちょ、ちょっと待って！！！！何で？ドラコのジャケットが何で私の肩にあるの？今何が起こったの！？この肩のジャケットは何！？！？！？
『ドラコは、寒くないの、？』
ﾄﾞﾗ「このくらい平気だ。僕の名前やっとまともに呼べたな」
『あ、今のはポロッと出たというか、その、心配の方の気持ちが勝ってたからというか、』
ﾄﾞﾗ「これからもそう呼ぶんだぞ」
『あ、はい…』
ﾄﾞﾗ「そろそろ広間に戻れるか？ここだと逆に風邪ひくことになるぞ」
『うん！もう大丈夫！』
ﾄﾞﾗ「じゃあ、行くぞ」
『…一緒にいてくれてありがとう』
ﾄﾞﾗ「気にするな」
ハリーポッターの登場人物はもれなく皆優しい
それはドラコも同じだ、悪役に見えるが、悪役になりきれない、そんな素敵なキャラクターだ
ﾄﾞﾗ「なんでニヤニヤしてるだ」
『ううん、何でもない！』
ﾄﾞﾗ「おかしな奴だな」
こうやって推しの隣で笑えてる私は今世界一の幸せものかもしれない。
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月24日 1時
