97. 背中の傷 ページ47
『元々はこんなに綺麗な蛇の形じゃなかったんだよ？傷が治ってきたと思ったら、ずっとこの形のまま止まってるの』
ﾄﾞﾗ「この傷は、何であの時開いたんだ」
『分からないけど、バジリスクが関係してるのかなって私は思ってる。そして、ヴォルデモートとも何か繋がりがある、』
ﾄﾞﾗ「なんだって、？」
『私の体、何かと蛇と繋がりがあるの。この背中の傷はもちろん、私の瞳の色もね』
ﾄﾞﾗ「そんな、Aの瞳の色は綺麗だぞ？」
『前の世界の家族にこんな瞳の色はいなかった。そのせいで私はずっと虐められてたの、家族からも周りの人間からも、』
ﾄﾞﾗ「僕はそんな事しない、」
『……私ね、あの時バジリスクと目が合ったの。バジリスクの目を直接見ると即死するんだけどね、なんでだろ、生きてるんだよね』
ﾄﾞﾗ「何でそんな危険を犯してまで、僕を守ろうとしたんだ、」
『ドラコを守りたかったの、ただそれだけ』
ドラコは私の体を思い切り抱きしめた
ﾄﾞﾗ「僕はあの時何も出来なかった、」
『医務室まで運んでくれたんでしょ、これで2回目だね？毎回重くないのかなって思うよ』
ﾄﾞﾗ「軽すぎて逆に心配だ、」
『そりゃどうも笑』
ドラコもドラコなりに、あの時の事をすごく後悔しているんだろう。目の前で私が倒れて、そこから何ヶ月も会えなかったらそりゃ心配するよな
『背中の傷も説明できたし、着替えるね！あ、この傷の事誰にも言わないでね』
ﾄﾞﾗ「あぁ、秘密にしておくよ」
私は下着を着け、上のパジャマを着た
ﾄﾞﾗ「そのまま後ろを向いておけ」
『ん？なんで』
ドラコは私の後ろからネックレスを着けてくれた
ﾄﾞﾗ「僕からのプレゼントだ」
『可愛い！ありがとう！』
ﾄﾞﾗ「よく似合ってるよ」
『あーあ、プレゼント被っちゃったな〜』
実は私も今回は彼にネックレスをプレゼントとしてあげようとしていたのだ
ネックレスには"いつも一緒にいてほしい"という意味もあるからだ
私もドラコの後ろに回り、ネックレスを着けてあげた、彼の白い肌にとてもよく似合っている
『…カッコイイ、似合ってるよ！』
ﾄﾞﾗ「カッコイイか？」
『私の推しは今日も最高です』
ﾄﾞﾗ「まだ僕はAの中で推しなのか」
『え？それってどうゆう、』
ﾄﾞﾗ「プレゼントには意味があるって、前教えてくれただろ？何で僕がAにネックレスをあげたと思ってる」
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月24日 1時
