54. 名前で呼んで？ ページ4
ﾄﾞﾗ「これ、キャンドルか？」
『うん！ラベンダーの香りなんだよ！』
ﾄﾞﾗ「ありがとう、でも何でキャンドルなんだ？」
『キャンドルをプレゼントするのには、あなたに疲れを癒してほしいとか、お疲れ様って意味があるんだよ！』
ﾄﾞﾗ「僕がそんなに疲れて見えたのか？」
『ほら、最近医務室で休んでたから、少しでも自分の体を大切にしてほしくて…』
ﾄﾞﾗ「僕はそんなにヤワじゃない」
『いらないなら、無理に貰わなくても、』
ﾄﾞﾗ「誰もいらないとは言ってないだろ」
『そう？まあ、それならいいけど』
マルフォイの口角が少し上がっている気がした。なんて可愛いの…私の推し…
ﾄﾞﾗ「なんだ、人の顔ジロジロ見て」
『な、何でもない！てか、パパ達とあんなに親しく話せる仲だったんだね』
ﾄﾞﾗ「まあ、父上の友人だからな」
『ドラコドラコって、自分の息子のみたいに名前を呼ぶからさ笑』
ﾄﾞﾗ「僕が生まれた時から毎年家に来てるからな」
『そうだったのかー、』
いいなぁ、2人ともマルフォイの赤ちゃんの時を拝めるなんて。私も赤ちゃんマルフォイをこの目で拝みたかったなぁ
ﾄﾞﾗ「……Aは、名前で呼んでくれないのか？」
『え、誰を？』
ﾄﾞﾗ「僕の事に決まってるだろ」
『いや、無理無理、ハードル高いって、』
ﾄﾞﾗ「なぜだ」
『前も話した通り、マルフォイはその、他の人とはちょっと違う存在だからさ、名前呼びは、』
ﾄﾞﾗ「推しってやつか？そんなの今の僕には関係ないだろ」
『いや、関係あるよ！昔好きだった人に似てる人をそんな簡単に名前で呼べないよ、！』
ﾄﾞﾗ「たかが似てるだけだろ？……僕は、そいつとは違うんだぞ」
違くないんだよ、あなたなんだよ、何なら今でもずっと好きが更新されていってるよ！
ﾄﾞﾗ「僕はただ、ポッター達のように、Aともっと親しくなりたいだけだ…」
『ちょ、そんな悲しい顔しないでよ、！』
ﾄﾞﾗ「じゃあ、僕の事今度から名前で呼べ」
『えぇ……、が、頑張ってはみるけど、』
ﾄﾞﾗ「絶対だからな」
ドラコって呼べってこと？え？無理だよ？マルフォイって呼ぶのでさえちょっと勇気がいるのに、ドラコって呼べって言うの？え？鬼畜すぎん？
55. プレゼントの意味・Doraco→←53. とっておきの裏庭
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月24日 1時
