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72. 不器用なキミ ページ22

私は気付いたらドラコに抱きついていた


『ぁ、ごめんね、急に抱きついたりして、』

ドラ「いや、大丈夫だ」


ドラコがあまりにもシュンとしてるもんだから、子犬抱きしめるかのように思い切った行動しちゃった!?ドラコいい匂いだったな、じゃなくて何してんの私!!!!


『ど、ドラコ大きくなったよね!前よりたくましくなったって言うか、前も医務室まで運んでくれたんでしょ、?ぁ、ありがとね!!』

ドラ「確かに身長は伸びたな」

『男らしくなっててビックリしたよ、!』

ドラ「僕は男だぞ?」

『前までそんな風に見てなかったからさ』

ドラ「僕はいつでもお前を女として見てるぞ」

『えっ、!?』

ドラ「冗談」

『もう、ビックリさせるな〜』

ドラ「少なくとも、下着は女らしいと思ったよ。黒なんて大人な色はやめた方がいいぞ?」

『は!?ちょ、いつ見たの!?』

ドラ「図星か、笑」

『え?見たの見てないのどっち』

ドラ「見るわけないだろ、カマかけたらこんなに軽々しく暴露するなんてな 笑」

『っっばか!!!!』


私はバカにするドラコに1発殴りを入れてやろうと手を振りかぶったが、その手はあっさり止められてしまった


ドラ「今度僕を避けたら、皆に言いふらすからな」

『何それ、脅しのつもり?』

ドラ「あぁ、もちろん。こうでもしないとお前はちょっとした事で僕を避けるからな」

『べ、別にパンツの色くらいバラされても平気だし!黒だけじゃないもん、!』

ドラ「バカ!声が大きい!」

『…ごめん』


ドラコがこうやって意地悪してくるのは、いつも私が何かに悩んでる時だ。

素直じゃないなとは思いつつ、彼なりの優しさなのだろうと思った

私の推しは、誰よりも不器用だけど、ちゃんと優しい男なのだ。これからもあなたの笑顔守らせていただきます、ドラコ様

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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月24日 1時

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