87Pa ページ47
「え、えっとえっと……」
轟「嫌なら言ってくれ」
ちょっと俯きながら申し訳なさそうに私の手を掴む轟くん
それを見てちょっと胸がキュンとなる
これが母性ってやつなのかもしれない
「…」
轟「それはつまり肯定と受け取っていいんだな？」
「えっ」
何も言わずに考える私を見て、嫌ではないと言う意味だと思ったらしい。
轟くんはすぐに自分の布団を畳みだしてしまった。
「違う違う！そーいうことじゃないの！！」
轟「じゃあ、嫌なのか…？」
「うっ…」
少し上目遣いでこっちを見る轟くんは一体どこでそんな技を覚えてきたのだろう。
「別に…嫌じゃないけど」
轟「ならいいじゃねえか。早く風呂行ってこい。」
「押さないでよ！あ、ちょっと！！」
轟「じゃ。」
グイグイと背中を押され、部屋の外に締め出されてしまった。
でも人の家のお風呂を借りるのにあんまり遅い時間だと迷惑だし。
そう思って少し急ぎ目にお風呂に向かった。
・
「お風呂ありがとうございました」
轟「おう。早く入れ。」
お風呂から戻ると、やはり部屋の布団はひとつになっていた。
轟くんは既に布団に入っており、片手で布団を持ち上げてここに入れと催促している。
ここまで来たらきっと轟くんは意見を曲げないだろうし…
それに、一緒に寝るのは初めてじゃないしな
特に余計なことは考えちゃいけない、と思いながら布団に入り、出来るだけ端に寄った。
轟「…遠いな」
「は、早く電気消してよ」
轟「お前さっきまで寝てたんだから眠くねぇだろ」
「…」
やはり自分から布団に入る恥ずかしさはえげつない。
出来るだけ体を縮め、中々電気を消してくれない意地悪な轟くんをどうしてやろうかひたすら考えていた。
轟「じゃあ電気消すから抱きしめて寝てもいいか」
「ダメです」
轟「ならくっつくだけ」
「それも却下」
この人はどうやら私の心臓の心配はしてくれないようだ。
ただでさえ心拍数がとんでもないことになっているというのに、
これ以上密着されたらきっと私は爆発してしまう。
轟「分かった。じゃあ腕枕はどうだ」
「そろそろ潰すからね」
轟「…」
いい加減にしろ、と少しだけ睨みを効かせると、
子犬のような顔で轟くんは大人しくなった。
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奏 - 続きがめちゃくちゃ気になります！！更新楽しみにしてますね！！ (2019年12月25日 14時) (
レス) id: 9ca77f8e1a (このIDを非表示/違反報告)
RIN - エンデヴァーの好物は柏餅じゃなくて葛餅だと思いますよ？ (2019年6月25日 22時) (レス) id: ebf037b094 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - キタアアアア！(( このお話大好きで、更新ずっと待ってました！ありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます (2019年5月4日 1時) (レス) id: a8c49a3c67 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - めっちゃ好みっす…続き待ってます… (2019年4月1日 2時) (レス) id: c2c283d19d (このIDを非表示/違反報告)
くろまめこ - あっ。勿体無い、と言うかなんというか、私は続きを待っています。無理はしないで欲しいですが、更新して欲しいです。頑張ってください。 (2019年3月21日 11時) (レス) id: f45f628266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこくらげ | 作成日時：2018年2月6日 22時
