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その後、学校に着いた私は教室には向かわず
広い敷地の一部である涼しい木陰を求めて足を進めた
授業をサボってしまった
そんな罪悪感など紙きれのように吹き飛ぶほど私の心は荒んでいた
｢かつき………勝己｣
こんな所にいるはずのない名前を呼び続け、崩れるようにその場に座る
私はどうしたらいいんだろう
ぼーっと地面を見つめて考えていると、くしゃ、と地面を踏む音が背後から聞こえた
相｢1年のくせにサボりたあ優秀なこった｣
｢相澤先生…｣
ゆっくり後ろを振り向くと、ポケットに手を突っ込んで立っている相澤先生の姿
相｢広い雄英の敷地をひたすら探すなんて非合理的すぎたな｣
説教モンだぞ、なんて言いながら誰かに電話をかける相澤先生
きっと相手はミッドナイト
まぁ、怒られるなんて百も承知
ふいっと目線を逸らし、また下を向いた。
小さなアリ達が行列を作ってせっせと働いている。
女王蟻は幸せだろうな。
そんなことを考えていると電話を終えた相澤先生は私の隣に静かに座った
そのまま静かに口を開く
相｢少し、焦らせすぎたな
………悪かった｣
｢…え？｣
相｢体育祭のエキシビションマッチ、職場体験
…全て俺が取り決めたことだった。
どうしてもお前をヒーローにしたくて、焦っていた。｣
ぺこりと頭を下げ、続けて話す
相｢高校一年生には背負いきれないプレッシャーをかけてしまった。
だが、お前には本当に素質がある。これからはゆっくりでいい。
無理しない程度に頑張れよ
1人で戦ってくれてありがとう。そして悪かった。｣
｢…はい。｣
優しい手つきで頭に手を乗せられる
もう枯れたと思っていた涙も、また不思議と溢れる
相澤先生の言葉で、少しだけ勇気が湧いた気がした
相｢…さて、俺も授業があるし
お前ももう戻るぞ｣
｢…ミッドナイト、怒ってますか？｣
相｢さぁな。でも、今日はお前の好きな事させてやるって言ってたぞ｣
｢怒ってないなら、ミッドナイトに慰めてもらおっと。
相澤先生、今日のヒーロー基礎学で会いましょうね！｣
相｢無理はするなよ｣
｢はい！｣
なんだか少しだけ気分が晴れた私は、相澤先生に笑顔で手を振り、教室まで走った
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奏 - 続きがめちゃくちゃ気になります！！更新楽しみにしてますね！！ (2019年12月25日 14時) (
レス) id: 9ca77f8e1a (このIDを非表示/違反報告)
RIN - エンデヴァーの好物は柏餅じゃなくて葛餅だと思いますよ？ (2019年6月25日 22時) (レス) id: ebf037b094 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - キタアアアア！(( このお話大好きで、更新ずっと待ってました！ありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます (2019年5月4日 1時) (レス) id: a8c49a3c67 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - めっちゃ好みっす…続き待ってます… (2019年4月1日 2時) (レス) id: c2c283d19d (このIDを非表示/違反報告)
くろまめこ - あっ。勿体無い、と言うかなんというか、私は続きを待っています。無理はしないで欲しいですが、更新して欲しいです。頑張ってください。 (2019年3月21日 11時) (レス) id: f45f628266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこくらげ | 作成日時：2018年2月6日 22時
