78Pa ページ36
「……いやだ、これだけは譲れない。
私はヒーローになりたい。」
爆「おー、俺だって譲れねぇんだわ。
ヒーローなんて命がけの仕事やらせられるか。」
「何でよ！勝己だってヒーロー目指してるじゃん！！」
ソファーで勝己に見降ろされながら言い合いを始めてしまった。
久々に顔を見れたのに喧嘩なんて、泣きそう。
爆「俺は男だろ！！！」
「ヒーロー科に女の子なんて山ほどいるでしょ！？」
爆「他の女なんかどーでもいいわ！！
好きな女にヒーローなんてやらせたくねえんだよ！！！！」
「＿＿＿え」
ピタッと動きを止める。
勝己の顔を見ると、しまった、とでも言いたげな顔をしていた。
好き…？
勝己が、私を……？
「SUKI？」
爆「……チッ！！
まだ言わねえつもりだったのによ…！！」
混乱し、少しカタコトで聞き返すと、勝己は頭を抱えた。
爆「ちゃんと１番になってから…言うつもりだった」
「……じゃあ、」
爆「でも、だ。」
「え」
急に真顔に戻った勝己に話を遮られる。
嫌な予感しかしないのは私だけだろうか。
爆「テメエがヒーローになるっつーんなら、この話はナシだ。」
「…と、申されますと？」
爆「つまり、俺がAを好きじゃ無くなる、嫌いになるってことだよ」
「…はあ！？！？」
あまりのトンデモ発言にまた私の怒りが湧きあがってくる。
ああもう！折角両思いなのに私の馬鹿！！！！
そうは思っても、１度湧いた怒りは収まらない。
「なにそれ、ヒーローになった私は好きじゃないってこと？」
爆「おお、そういうこった。
足んねー頭でよく理解できたな。」
「むっかつく！！触んな！！！！」
爆「…あ゛？」
意地悪な顔で頭を撫でられたが、その手を振り払う。
その行為によって勝己の怒りも復活したらしい。
表情は一切変えず、声色が低くなった。
爆「そーかよ、じゃあ帰るわ。」
「…え」
私の上から退き、荷物をまとめ出す勝己。
＿＿＿やってしまった
「ま、待って。ごめんね、言いすぎた。」
爆「…」
必死に呼びとめるが一切こっちを見ない。
だんだんと目に涙が溜まり、視界が歪んだ。
荷物をまとめ終えた勝己はチラリとこっちを見る
爆「……考えとけよ。
俺か、ヒーローか。」
そう言い残し、家を出て行った。
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奏 - 続きがめちゃくちゃ気になります！！更新楽しみにしてますね！！ (2019年12月25日 14時) (
レス) id: 9ca77f8e1a (このIDを非表示/違反報告)
RIN - エンデヴァーの好物は柏餅じゃなくて葛餅だと思いますよ？ (2019年6月25日 22時) (レス) id: ebf037b094 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - キタアアアア！(( このお話大好きで、更新ずっと待ってました！ありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます (2019年5月4日 1時) (レス) id: a8c49a3c67 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - めっちゃ好みっす…続き待ってます… (2019年4月1日 2時) (レス) id: c2c283d19d (このIDを非表示/違反報告)
くろまめこ - あっ。勿体無い、と言うかなんというか、私は続きを待っています。無理はしないで欲しいですが、更新して欲しいです。頑張ってください。 (2019年3月21日 11時) (レス) id: f45f628266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこくらげ | 作成日時：2018年2月6日 22時
