61Pa ページ19
その女の子を抱き上げ、にこっと笑う。
安心したのか、女の子は泣き止んだ。
轟｢どうしたんだ？｣
エ｢ソイツは…迷子か｣
｢あ、そうみたいです。｣
後から轟君とエンデヴァーが近付いてきた。
ここはプロに任せるべきかなと思い、エンデヴァーに女の子を渡そうとする。
しかし、エンデヴァーと目が合った女の子はまた泣き出してしまった。
…しまった、慣れすぎて忘れてた。
エンデヴァーってめっちゃ怖い顔してるんだった。
エ｢俺は子供は好かん。
A、お前がどうにかしてみろ。職場体験だ。｣
…子供に好かれない、の間違いでは？(失礼)
｢はい、分かりました。
えーっと、じゃあお母さん一緒に探そっか！｣
｢…うんっ！おねえちゃんお名前何て言うの？｣
｢お姉ちゃんはね、A……じゃないや。
えーっと、パスカルだよ！｣
使わないだろうと思って安易に付けてしまったヒーローネームに死ぬほど後悔する。
まさか、こんな時に使うなんて思ってもいなかった。
｢パスカル…？
…うーん、言いにくいから、あだ名つけてもいい？｣
｢いいよ！｣
｢じゃあね、さいしょとさいごを合わせて、
パルちゃんって呼ぶね！｣
｢パル…！可愛いっ！｣
小さい女の子ってこんなに可愛いんだな。
無邪気に笑う顔と可愛いあだ名に胸がキュンとなる。
｢お母さんとどの辺ではぐれちゃったの？｣
｢うーんとね、おようふく屋さんでいなくなっちゃった。｣
｢じゃあそのお洋服屋さんに行ってみよっか。
案内してくれる？｣
｢分かった！じゃあ手つなご！パルちゃん！｣
｢うん！｣
小さな女の子に手を引かれ、服屋まで一緒に歩く。
ヒーローになる気は無かったが、こうやって困っている人を助けることは進んでしたい。
嫌々来た職場体験だったが、今回はヒーローネームもコスチュームもあってよかったと思った。
｢あっ！お母さんいた！｣
｢あぁっ！もう！どこに行ってたの…！？｣
目的地の服屋まで来ると、半泣き状態で店の前に立っている女の人がいた。
どうやらお母さんだったらしく、女の子はお母さんに飛びついた。
｢あなたが連れてきてくれたんですね！
ありがとうございます！！｣
｢パルちゃん！ありがとうっ！｣
｢いえいえ、もう迷子にならないでねっ！｣
親子に手を振り、その場を去る。
誰かのヒーローになるって言うのも、悪くないかもね。
エ｢……｣
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奏 - 続きがめちゃくちゃ気になります！！更新楽しみにしてますね！！ (2019年12月25日 14時) (
レス) id: 9ca77f8e1a (このIDを非表示/違反報告)
RIN - エンデヴァーの好物は柏餅じゃなくて葛餅だと思いますよ？ (2019年6月25日 22時) (レス) id: ebf037b094 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - キタアアアア！(( このお話大好きで、更新ずっと待ってました！ありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます (2019年5月4日 1時) (レス) id: a8c49a3c67 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - めっちゃ好みっす…続き待ってます… (2019年4月1日 2時) (レス) id: c2c283d19d (このIDを非表示/違反報告)
くろまめこ - あっ。勿体無い、と言うかなんというか、私は続きを待っています。無理はしないで欲しいですが、更新して欲しいです。頑張ってください。 (2019年3月21日 11時) (レス) id: f45f628266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこくらげ | 作成日時：2018年2月6日 22時
