限界ヲタクが転生しました。 (ページ41)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:83,730 hit

41. 推し・Doraco ページ41

他の奴らはもう部屋に戻ってる頃だろうか
Aもグリフィンドール寮に行ってしまったか、

医務室には誰もいない

マダム・ポンフリーには"1人にしてほしい"と頼んだから、完全に1人だ

ここ最近体が変だ、モヤモヤしたりイライラしたり、Aに感情が振り回されてばかりだ

『……マルフォイ、？』

ﾄﾞﾗ「A？…何でここにいるんだ」

『ノットがここにいるって教えてくれたの』

ﾄﾞﾗ「余計な事を、」

『体調大丈夫？』

ﾄﾞﾗ「……あぁ、」

『そっか、良かった』

会話が途切れた。いつもこうだ、会話が途切れてAはどこかに行ってしまう。

ﾄﾞﾗ「…クラルス家に引き取られたんだってな」

『ノットから聞いたの？』

ﾄﾞﾗ「あぁ、聞いたよ。お前が僕を探してたって」

『そうだよ、ずっと探してたのに、会えなかった。でもまたこうやって話せて嬉しい』

僕に微笑む彼女の笑顔は、今まで出会ってきた女の中で1番綺麗だった。

ﾄﾞﾗ「僕と目を合わせられるようになったんだな」

『え？ずっと目を見て話してたつもりだけど、』

ﾄﾞﾗ「…お前が初めてここに来た時、僕と目を合わせた瞬間、鼻血を出して倒れたのには驚いたよ笑」

『えっ、それまだ覚えてたんだ…』

ﾄﾞﾗ「その後に僕から声を掛けた時には、ポッターとグレンジャーの後ろに隠れて、目も合わせてくれなかったからな」

『あの時は、緊張してたの、！』

ﾄﾞﾗ「僕がそんなに怖かったか？」

『違う違う！そうゆう事じゃない！』

ﾄﾞﾗ「じゃあ、なんだよ」

『(拗ねてる…)えっとー、笑わないで聞いてくれるって約束するなら、』

ﾄﾞﾗ「笑わないから教えろ」

『……私がここの世界に来る前、あなたにそっくりな人を推してたの、！』

ﾄﾞﾗ「推すって、何をだ？」

『推し！んー、なんて言えばいいのかな、簡単に説明するとしたら、だ、大好き、だった人、！』

ﾄﾞﾗ「は、？」

『あ、でも！恋愛感情とかはないってゆーか、ただの癒し？的な存在で、あの、マルフォイの事がす、すす好きとか、そうゆう事ではないってゆーか、』

いつもは白くて透き通る肌が、真っ赤に染まって、ひまわり色の瞳がキョロキョロと泳いでいる。

ﾄﾞﾗ「何をそんなに動揺してるんだ」

『え、！ど、動揺なんかしてない、よ？』

ﾄﾞﾗ「…僕の事そんなに好きなのか」

『だから、恋愛感情とかの好きじゃないって言ってるでしょ』

ﾄﾞﾗ「へー、笑」

今までの悩みが全て吹き飛んだ気がした