28. 2人のお話 ページ28
マルフォイとこうして2人きりになるのは久しぶりだ、話しかける時は必ず横にクラッブとゴイルがいたから。
『…話ってなに、?』
ドラ「いや、話したい事は特にない」
『え?どうゆうこと?』
ドラ「…いつもお前が逃げるから、話せる環境が欲しかっただけだ」
『逃げてるのは、自覚あります、』
ドラ「なぜ僕とはまともに話してくれないんだ」
なぜって、推しだからですよ!好きだからです!
なんて馬鹿正直に言えるわけはない
『話したくないわけじゃないの!ただ、マルフォイと話してると緊張しちゃって、』
ドラ「なんで緊張するんだ」
『マルフォイは、純血主義の家庭でしょ?ほら、私純血どころかこの世界の人間じゃないからさ、いつあなたに嫌われるか、ドキドキしてる、』
この気持ちに嘘はない。推しである彼と話すのはヲタクからしたら緊張ものだ。
それは、好きだからという理由だけじゃなく、どこの人間かも分からない私を、彼はいつか嫌ってしまうのではないか、ただ怖いだけなのだ…
ドラ「そんな事気にしてたのか、」
『そんな事って、』
ドラ「僕の家は確かに純血主義だ。でも、僕だって友達ぐらい選ぶ権利はあるはずだ」
『…そんな風に思う人だったんだ、』
ドラ「僕を馬鹿にしてるのか?」
『してない、あなたが優しい人なんだって1つ学んだだけ 笑』
ドラ「…そうか」
『どうしたの?』
ドラ「な、なんでもない!」
『顔真っ赤じゃん!医務室!医務室行かなきゃ!』
ドラ「や、やめろ!見るな!」
『だめ!熱があるならちゃんと寝てなきゃ!』
私はマルフォイのおでこに手を当てようと伸ばしたが、彼は抵抗し続けた
『ちょっと、熱があるか確認するだけでしょ、!』
ドラ「熱なんてない!僕は元気だ、!」
伸ばした手をマルフォイに掴まれる
『ちょ、離して…』
ドラ「ずっと僕を避けてきたくせに、やけに馴れ馴れしくなったな」
『んなっ!?……私は心配で、』
ドラ「お前みたいに体は弱くない」
『私だって弱くない!』
ドラ「倒れてばかりのお前が何を言う」
マルフォイは鼻で笑った
バカにされて悔しいけど、顔がいい、
ドラ「校長室はその角を曲がればすぐだ、ここからは1人で行けるだろ」
『もちろん!……バカにしてる?』
ドラ「さぁ?笑」
『なにそれ、ムカつく。でも案内ありがとう』
ドラ「転ぶなよ?」
『転びません〜』
私はマルフォイと別れ、校長室に向かった
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レンキ - 面白いです! (2022年1月20日 6時) (レス) @page5 id: cd8884a0d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月20日 1時