くらげの恋 (ページ10)

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#９ページ10

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"颯と付き合うの？"

その言葉が、やけに頭から離れないまま3時間が経過。

A「あーーー！もう！！！」

帰り道。

急に声を出した私を、目を丸くして見る和田。

颯「なに、怖いんだけど」

A「あー……、ごめん、なんか、気分」

先生があんな事言うから、嫌でも意識はしちゃう訳で。

じゃあ。

じゃあさ。

もし、"和田と付き合う事になりました"って報告したら、

先生はおめでとうって言ってくれるんですか？

どうせ、やだやだ言って駄々こねて、

"なんで俺じゃないの"って拗ねるくせに。

ついにはしゃがみ込んでしまった私。

だめだ、もう脳内キャパオーバー。

住宅街で何してるんだか。

颯「大丈夫かよ、笑」

A「んー、だいぶ大丈夫じゃない」

本当に和田と付き合ったとして。

なにが、どう変わっていくんだろう。

ベタベタするの嫌いって言ってたけど、手くらい繋ぐだろうし、

デートだってするし。

キス……とか、そういうの、も、しちゃうし。

…………なに考えてるんだ、私。