先生はピエロ、私達は能力者！？【小説】

第4話『今日から始まる新たな日常　【野咲風花】』 ページ4

「ねみい･･･。」

教室の机で、今にも寝そうな私は野咲風花だ。
そんな、私は0組だ。

終わりの0組って呼ばれている、まさに絶望的なクラスだ。
憧れの零院学園に入会したのに。

2年前の今日は、希望に満ちた学校生活を楽しみにしていたのに今は絶望に満ちた学校生活を送る。
きっと、担任も私たちを差別する。

そんなことを考えていると･･･

「野咲、大丈夫か？」

「あ、天河。 眠い･･･。」

中1から同じクラスの天河創が話しかけてきた。
天河は、0組の男子学級委員長だ。

リーダーシップはあるけどかなりのドジ。
頼りないけど、優しい男子だ。

「やっぱり、0組のことを気にしていたのか？」

「うん。 最後の中学校生活 終わったなーって思うと寝れなくて･･･。」

私は、思わず大きなあくびをした。
睡魔が襲ってきた･･･！

「ったく、HRで寝るなよ。」

「うん。 頑張る。」

「そういえば、野咲は今もラッパ吹いているのか？」

「もちろん！ ラッパじゃなくてトランペットね。」

天河があんまり変わらないと思うけど･･･って聞こえたけどね。
確かにあんまり変わらない。
私にとっては、ラッパはおもちゃ トランペットは楽器というイメージがある。

「楽器は、1日吹かないと3日遅れるって先輩に言われたからね。」

「へ〜。 お、そろそろ俺戻るな。」

0組での新たな日常。
もう、終わったのも当然と思いながら担任が来るのを待った。

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