3. お礼 ページ10
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「はぁ、よかったなぁ……久々に観た映画がアレで良かった。楽しかったわ」
あの後彼女が選んだ映画は、とある大人気シリーズ洋画の最新作だった。
韓国映画が好きなだけあって、あんなファンタジーな洋画は随分久しぶりや。
テレビ再放送でとりあえず設定がわかる程度でも、シリーズ本筋のスピンオフって感じだったから、充分楽しめた。
「ほんとですか? 良かったです。
白石さんはああいう映画好きなのかなって、ちょっと心配でした」
女の子が好きそうな、雰囲気のいいカフェ。
向かいに座る彼女は、温かいアールグレイのマグカップに手を添えながら微笑んだ。
「なんでやねん!! お礼て言うたやろ。俺のことなんて気にせんでよかったんや」
「はは、
最後の方はちゃんと映画に魅入ってましたから」
「あー、せやなぁ。だって……泣いてたもんな?」
「〜〜っ、み、見てたんですか!? 白石さんこそ、私のことなんて気にしなくてよかったのに!!
それともやっぱり、あんまり面白くなかった……?」
「ちゃうちゃう!! ただちょっと横見たら、なぁ?」
「は、はずかし……映画のラストって、大体泣くんです。ドラマとかも。涙脆いんですよね」
「ええやんか、感性豊かな証拠や」
「もう。白石さんも随分褒め上手ですよね」
慌てた顔から、恥ずかしそうに俯き、また笑う。
さっきの、すこし俺の方を伺うような笑みやなくて、嬉しそうな笑顔。
それから一息つくように、紅茶を一口して。
あー、心地ええ。
東京来てから、謙也以外とで、久しぶり? それとも初めてかも知らん。こんな感覚。
そりゃ生粋の東京育ちってのはわかるけど、いや、そんなことよりもっといろんなことを知りたいって、思う。あっちも、少しでも、そう思ってくれてるやろか。
「赤咲さんは」
「白石さんは」
「あっ」
「あっ」
「あはは、被っちゃった。白石さんからどうぞ」
「あ、ああ、スマン。その……
せやな、赤咲さんは、何歳なん?」
「あー。私、16歳･高1です。……白石さんは?」
「……びっくりや。同い年やで。」
「ほんとですか!! 身長高いので、歳上かなって。思ってました」
「俺も歳下かと思うたけど、中学生にしちゃえらいしっかりしとる気がしてな。
やっぱ同い年だったんや。」
「はい。にしても、白石さんが高1……そこは意外ですね」
「名前はイメージ通りだっただけに?」
「そうそう。」
今度は愉快そうに笑う。その笑顔と言葉に、俺も笑った。
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美音(プロフ) - リューヌさん» 笑顔動画でもこちらでもありがとうございます！ 応えられるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします！ (2016年12月6日 13時) (
レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
リューヌ(プロフ) - 凄く面白かったです！ 更新頑張ってください！応援してます！ 後、某笑顔動画の小説も読ませていただいてます！ どちらも頑張ってください！！ (2016年12月5日 18時) (レス) id: d26bccd53e (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます。そういっていただけてとても嬉しいです、頑張りますヽ(*＾ω＾*)ﾉ (2016年11月30日 21時) (レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてますね(*´-`*) (2016年11月30日 5時) (レス) id: c3991824f1 (このIDを非表示/違反報告)
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