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「――受験、無責任に応援されるのも嫌な時期だろうけど、頑張ってね。」
そんな激励が心にあっさり馴染むその感覚は、自分にしては至極珍しく感じた。
四天の教師たちはこうはいかない。
大方、毎日ストレスとプレッシャーの下にいる生徒を笑かそうと躍起になる。
なんのかんの2年以上過ごした学校を、今更イヤとも言えへんけれども。
( ……まあ、そんな大仰な意味はあらへんな )
こっちがどう取ろうが、あっちにとってはただの決まり文句。
東京ではこれが普通というかウチが普通から逸れすぎなだけで。
俺とは会話が続きそうにないから、仕方なく言ったんや。
白石部長と謙也さんの後輩で遠山の付き添い。そりゃ邪険にはできんやろ。
「――せやなぁ。気張りどころや。今日は時間ない中来てくれて本真におおきに、財前。」
「おん!! 嬉しかったで!!」
試合会場の出入り口に着くと、後ろにおった白石部長も謙也さんも追いついてきた。
俺はケンヤのお計らいで充分話したからって、遠山に譲ったつもりやろか。
……どうでもええけど、そんなん。
「今日はありがとう！すっごく楽しかった……
――あ、金太郎くんと財前くん、ちゃんと帰れる?」
「ねーちゃんが送ってくれるん?」
「コラッ、さっき泊まってるとこまで俺らが送ってくってことになったやろ!!」
「だって、もっと話したいんや〜!!」
「金ちゃん、謙也の言うとおりや。ゴンタクレたらアカンでぇ」
「ヒッ!! ねーちゃん気ィつけてな!! 白石の左腕は、毒手やねん!!」
「ほんとに!? 怖いなぁ。
金太郎くんも毒手されないように、ちゃんと言うこと聞かないと、ね?」
「うう〜……」
「話そうと思えば、また話せるよ。
今日は、蔵ノ介くんと謙也くんと、いっぱい話して帰ってほしいな」
「……うん、わかった。白石ともケンヤとも、もっとぎょーさん話したい!!」
シュンとした様子で頷き、しかし瞬時に笑顔に変わった遠山に、微笑ましいといった様子であの人と白石部長が目を合わせる。
その甘やかな空気に、こっちは何とも言えない気分にさせられてしまう。
「……ほんならな、Aちゃん。もう暗くなるさかい、気ィつけて」
「うん。蔵ノ介くんも謙也くんも、お疲れさま。金太郎くんと財前くんも、ちゃんと休んでね。」
地元の縁さえ真面に繰れない俺に、こんなとこの縁なんてどうにもできないのはわかっとる。
なのに、この人とこれ以上の縁を紡げる白石部長たちが、ほんの少しだけ羨ましかった。
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美音(プロフ) - リューヌさん» 笑顔動画でもこちらでもありがとうございます！ 応えられるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします！ (2016年12月6日 13時) (
レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
リューヌ(プロフ) - 凄く面白かったです！ 更新頑張ってください！応援してます！ 後、某笑顔動画の小説も読ませていただいてます！ どちらも頑張ってください！！ (2016年12月5日 18時) (レス) id: d26bccd53e (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます。そういっていただけてとても嬉しいです、頑張りますヽ(*＾ω＾*)ﾉ (2016年11月30日 21時) (レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてますね(*´-`*) (2016年11月30日 5時) (レス) id: c3991824f1 (このIDを非表示/違反報告)
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