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「それってもうデートやないか!!」
耳元で叫ぶな!! と突っ込むと、羽交い絞めのように肩を組んでくる。ダメや、何も伝わってへん。
今日は早めに部活が終わったのもあって、寮の自室に謙也が遊びに来ていた。
しかし、部屋には2人だけでも、話しているのはそれだけやない。
『ああんもう、蔵りんとケンヤくんたらぁ、東京でも仲良しさんみたいでよかったワ〜♡』
「おん!! 話聞く限り小春とユウジも相変わらず――すぎるようで何よりや!!」
『ふふん、おおきにな〜♡』
電話越しに聞こえるのは、中学校の頃の同級生･金色小春の声。
謙也が恋愛については先輩に聞くのが一番やないか!!とか言い出すから、まさかテニス部に博識な年長者がおるんかと思ったらこのオチや。……まあ何となく、想像はしてたけど。
『――で? 蔵りん、ついに彼女デキそうなん? ビッグニュースやないの〜!!』
「あー、ちゃうねん。いや、違くはないけど……そうなりゃ俺が嬉しいって話であってな。
あっちがどうかはまだわからんし。」
『あら〜♡♡ それ聞いたら、四天宝寺の全女子生徒が泣いてまうわぁ。
どんな子に告白されても靡かなかった王子様が、あっちがどうかはまだわからん、なんて〜♡』
「確かになぁ。白石、中学で二百人斬りくらいはしたんちゃうか?」
「んー、いちいち数えてへんけど……」
『こういうのは往々にして、本命の子からはなかなかしてもらえんモンやねん!!
それに蔵りんはぁ、本命の子に告白させるなんて野暮なことせえへんやろ〜?♡』
――しかし、“恋愛の先輩”というのも、あながち間違っていないのかもしれない。
IQ200も、勉強やテニス用だけじゃないってわけや。
「当たり前や。謙也やないし」
「なっ……俺は本命に告白されたことなんてないで!?」
「アホか!! そういうこっちゃないわ!!」
『でも〜、基本に忠実な聖書蔵りんのことやから、もうちょい確証が欲しいってわけやな?』
ほ、本真何なんやコイツ。さっきから心の底をグサグサ突いてきよる。
やっぱ持つべきものは友達……と思いつつも、小春にここまで事情を把握されるのも、逆に怖い。
でも今は、アホな謙也より小春大先輩や。
次に行く場所はどこがいいか、電話越しの天の声を待つ。
『“灯台下暗し”やでぇ。
カノジョにあっと言わせて惚れさせちゃう正攻法、蔵りんは持っとるやないの!!!!』
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美音(プロフ) - リューヌさん» 笑顔動画でもこちらでもありがとうございます！ 応えられるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします！ (2016年12月6日 13時) (
レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
リューヌ(プロフ) - 凄く面白かったです！ 更新頑張ってください！応援してます！ 後、某笑顔動画の小説も読ませていただいてます！ どちらも頑張ってください！！ (2016年12月5日 18時) (レス) id: d26bccd53e (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます。そういっていただけてとても嬉しいです、頑張りますヽ(*＾ω＾*)ﾉ (2016年11月30日 21時) (レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてますね(*´-`*) (2016年11月30日 5時) (レス) id: c3991824f1 (このIDを非表示/違反報告)
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