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( 今の流れ、
久々に思うたわ、コレ。
限りなく近い距離。緩く握った手。クライマックスの夜空。
『だれかが、なん百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花がすきだったら。
その人は、そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ。』
うんうん、王子さまもええこと言うやんか。
赤咲さん、これにも泣いとるんかな?
別段どういうわけでもなく、ただちょっとの悪戯心でちらりと横目すると。
――今度は、涙とは別のものに、驚かされて。
『ぼくは、あの星のなかの一つに住むんだ。
その一つの星のなかで笑うんだ。
だから、きみが夜、空をながめたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。』
――――
――
―
「――あそこ、誘ってくれてありがとう。本真に楽しい場所やったで」
「ほんと? それなら、私も誘ってよかった。
普段遊びに行く友達だと、こうは行きそうにないから」
昼食を摂った後は、あの有名な御苑――平たく言えば大きな公園へ。2人でベンチに掛けながら。
やはり紅葉の時期には早かったが、プラタナスもサクラもまだ青々と茂っているこの景観は、今日の日差しには寧ろ生き生きした感じがとてもよく映えていた。
「普段友達とは行かへんの? ああいうとこ」
「う〜ん、そうだね……少なくとも自分からは誘わないかな。
ただ見るだけは退屈って言い出しそうな人が多いし、ゆっくり見ずにぱっぱと行っちゃいそうで」
「あっ、確かに。俺んとこもそうや」
謙也もああやって、いちいち立ち止まるの嫌いそうや。
お互いせっかちな友達持っとんなぁと、同意して笑い合う。
「でも、女友達でもそうなんだから、男の子なんてもっと退屈するんじゃないかって……
ウダウダしてたら、友達に勝手に電話かけられちゃって。」
「はは。なら俺、その友達にお礼せなアカンな。」
その友達がいなきゃ、こんな楽しい日も……進展も、なかった訳やん?
そんな真意をわかっているのかいないのか、彼女は楽しそうに笑った。
「私も、あの日電話かけてくれた白石くんの友達にお礼言わなきゃ。」
謙也ぁ? アイツはええねん、本真焦ったんやから俺!!
しかし、その猛烈なツッコミは、言う前に風に攫われて消えて。
突然の冷たい秋風に『わっ』と小さい声を上げながら震える彼女に、少しカッコつけたくなる。
*
この話の時点では9月の中旬ほどという設定です
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美音(プロフ) - リューヌさん» 笑顔動画でもこちらでもありがとうございます！ 応えられるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします！ (2016年12月6日 13時) (
レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
リューヌ(プロフ) - 凄く面白かったです！ 更新頑張ってください！応援してます！ 後、某笑顔動画の小説も読ませていただいてます！ どちらも頑張ってください！！ (2016年12月5日 18時) (レス) id: d26bccd53e (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます。そういっていただけてとても嬉しいです、頑張りますヽ(*＾ω＾*)ﾉ (2016年11月30日 21時) (レス) id: 8effde5d90 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてますね(*´-`*) (2016年11月30日 5時) (レス) id: c3991824f1 (このIDを非表示/違反報告)
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