�� ページ38
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《王子》
「ねぇねぇA
この前同窓会行ってたんだけどさ
〇〇変わってなくてびっくりした」
「相変わらずクラスのマドンナだわ笑」
同窓会帰りのルキ。
同じクラスだった女性の話を
ペラペラと話し続けています。
『わざわざ私の前で話す？それ』
むすっとしたAさん。
そりゃ嫉妬するわな。
「えー？何が？気にし過ぎじゃね？」
とぼけてみせるルキ。
実はAさんに嫉妬して欲しかったんです。
『…彼女の前でクラスのマドンナのこと言う？』
「なんでよ、楽しかったの話しただけだし笑」
嫉妬するAさんの姿が
可愛くて仕方ないルキ。
ニヤニヤしてます。わざと意地悪してるんです。
『もういい…頭冷やしてくる』
「は、え、まっ」
頭を冷やすため真っ暗なのに上着も着ないで
外へ飛び出すAさん。
これにはルキも驚いた。少しやり過ぎちゃったね。
慌ててAさんの上着を手に取り、
追いかけていくルキ。
「Aーッ！」
普段あまり大きな声を出さないルキ。
でも今は大きな声を出しています。
『…ルキ？』
「A！」
暗い公園のベンチに一人寒そうに座る
Aさんを見つけたルキ。
慌てて声をかけます。
「これ、上着」
『ルキ…ごめんね私』
「俺が嫉妬して欲しかったの。
ごめんな、意地悪して」
『嫉妬してほしかったの？』
「だってA全然嫉妬とかしてくれない…」
口を小さくムッと膨らませて不満そうなルキ。
そんな姿が可愛いAさん。
思わず笑みがこぼれました。
『言わないだけで、してるよ笑』
「え？」
『だってルキ、かっこいいしモテるでしょ？』
だから私の方が嫉妬してるよなんて
可愛らしく笑うと顔を真っ赤にして俯く王子。
『外寒いからさ、一緒に帰ろ？
てかルキ、上着着てないじゃん！』
「Aが寒くなかったらいいよ別に」
『手ぇ繋いで帰ればあったかいかな？』
体温を分けてあげるよなんて言いながら
手を握るとふは、と小さく笑うルキ。
「Aはあったかいな」
俯きながら笑うルキの目には少しの涙が。
Aさんが見つからなかったらどうしようかと
不安だったんです。
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スラン - フウキさん» 嬉しい言葉ありがとうございます！これからも頑張りますね💪 (2021年12月15日 15時) (
レス) id: 1d5e8d2aed (このIDを非表示/違反報告)
フウキ - いつも楽しいお話ありがとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2021年12月15日 14時) (レス) id: df4d6de387 (このIDを非表示/違反報告)
スラン - sakiさん» sakiさんも体調に気をつけて、無理せずに頑張ってくださいね…！家でこの小説を見ながらホッと一息ついていただけたら幸いです♡（文字数がオーバーしそうだったので2回に分けて返信させていただきました🙇♀️） (2021年12月13日 19時) (レス) id: 1d5e8d2aed (このIDを非表示/違反報告)
スラン - sakiさん» 素敵なコメントありがとうございます…！こんなに嬉しいコメント私には勿体ないくらいです泣 語彙力に家出された作者の拙い文章を読んでいただけるだけで私は幸せです…！これからも頑張れそうです💪 (2021年12月13日 19時) (レス) id: 1d5e8d2aed (このIDを非表示/違反報告)
スラン - お団子さん» そうですよね、辛いですよね… 自分を励ましながらアイツとの格闘頑張りましょう…！ (2021年12月13日 19時) (レス) id: 1d5e8d2aed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラン | 作成日時：2021年11月17日 13時
