ファン同士仲良くしましょう【赤葦京治】 (ページ3)

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1話ページ3

春高の試合を見に行ってからもう1年と3ヶ月がたとうとしている。
私はもう立派なSJKになろうとしていた。

去年は女バレのマネージャーになってせっせと仕事を頑張った。元々バレーボールとはもう関わらないつもりだった。

特に理由がある訳ではなく、シンプル高校生活は部活ではなく友達と放課後にカラオケに行ったりするのに憧れていたからだ。今は立派な女バレのマネだけど笑

今日は始業式。
梟谷学園は私立だがクラス替えがある。

『ねえ、離れたらどうしよう…』

宙「それ盛大なフラグじゃない？笑……ほら、クラス離れてる…」

『えええ！ほんとだ…。宙いなかったら生きていけないよお』

宙「それさ、語れる人がいなくて生きていけないってことじゃないの？」

『え、ばれた？だって私の推し語りを聞いてくれるの宙しかいないんだもん！』

宙「ばれた？じゃないわ！笑まあ語れる友達見つけるんだねえ。実際学校内で有名じゃん？木兎さん」

『そうだけども！(ｷﾝｺｰﾝ＿＿)やば！そろそろ行こ！』

宙「うちらクラス違うじゃん笑」

『そうだった！また後で！！』

私は急いで教室に行き、番号順の席に座った。
先生とほぼ同時だったので焦った。

先生「すぐに始業式が始まるから移動するぞー」
HRを終え、すぐに移動になった。

何を隠そう。
学校全体で集まる時、私のテンションはMAXになる。なんでかって？そりゃ木兎さんを見れるからさ！

女バレのマネだからといって私も仕事があるし、1年生の時は雑用が主だったから中々木兎さんを見ることが出来なかった。

《今年度初木兎さん！あ、でもクラスかわったからどの辺にいるかまだ分からないんだった。。》

いつもマークしてたところにいなくなるので今回の始業式は探すので精一杯かななんて思っていると…

？「木兎さん、始業式の後ステージのピアノをどかすので残ってください。」

と聞きなれない声が。
だが、木兎さんという単語を聞いて思いっきり後ろを振り返ってしまった。

ドンッ

『あ、す、すみません！』

木兎「おー！大丈夫だぞ！」

『え？』

恐る恐る顔をあげるとそこには木兎光太郎。
もう一度言おう、木兎光太郎がいた。

私は軽いパニック状態になって、

『えと、あの、ファンです！！！！！！！』

と宣言してしまった。
そしてその状況に焦っていい逃げのようなかたちで逃げてしまった。

《やべえやらかした！人生終わる》

その後の始業式の記憶はない。