＊どりーむどーむ＊

異国の言葉　梅野隆太郎（幼なじみ） ページ25

君と初めて会ったのは、23年前


君と一緒にいたのは、18年間


じゃあ、君に恋したのは……………？







先「これ、渡された奴らは明後日までだからなー。期限守れよー」


そう言ったあたしの担任



あたしの手には、進路希望書とでっかく書かれた紙



さて、どーしたものか………………



恭「夏稀、どーすんの？」


『そーいう恭子は？』


恭「あたしは前から言ってた調理師学校行くよ。親からOKもらったし！」


『お、よかったじゃん！』


親友の恭子は料理上手。もちろん部活も調理部で、まさに女の子ーって感じ



恭「で、夏稀は？」


『あたしは………………』


英語が大好きで、外国人と話すのが楽しいってなれば


『やっぱ通訳かな笑』


恭「留学は？迷ってるって言ってたけど」






『実は、卒業式の１ヶ月前に行くことになったんだ、アメリカに』



梅「…………………？！」




この言葉をまさか聞いていたなんて、知らなかったよ、隆




恭「そっか、行っちゃうんだね」


『通訳になるかは別だけどね笑』


恭「梅野くんには言うんでしょ？」


『いや、言わないで行こっかなーって』


恭「えぇ！！なんでよー、幼なじみでしょ？！」




恭子がぎゃあぎゃあ騒ぎながら何度か口にしている「梅野隆太郎」


あたしの自慢の幼なじみ


身長はちっちゃいけど、誰よりも優しくて誰よりも友達を大切にしている


そんな隆はプロを目指していて、もうすでに大学から推薦をもらっている


大学でもバリバリやるために、自主練もかなりやっている



『でっかい夢を持ってる隆の邪魔になったらいけないしね笑』


恭(むしろ言わない方がアレな気がするんだけど)


『ん？なんか言った？』


恭「いや、なんでもない」

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