＊どりーむどーむ＊

夏花火　能見篤史（同僚） ページ18

能「おはようさん、夏稀」



『おはよ、能見』




私の隣に彼が座った。デスク隣です笑




同期入社の能見。野球部に所属している、スポーツ青年



うまくいけば、プロにもなれるらしい



そんな彼からは、初めて会ったときから呼び捨てにされている。しかも、下の名前



普通、軽々しく女性の名前を呼ぶのはダメじゃない？って思ったけどもう慣れた



ペアを組むことになったから仲良くなるために呼び捨てにしてるのかな？と考えるようにした




能「夏稀。今日、定時であがれそうか？」


『うん、このままなにもなければ。なんで？』



能「この近くで夏祭りやるんやと。一緒に行かへんか？」



夏祭りかぁ、そーいや最近行ってなかったな



『うん、いくっ！！』


能「よっしゃ！んじゃ、浴衣着て7時にココの前集合な」



『え？！浴衣着るの？』


能「着た方が夏祭りっぽいやん？笑」






7時



能「お、ちゃんと着てきたな笑」


『能見こそ笑』



能見の浴衣は、深い青


似合ってるし、なんというか色っぽい。どこかのモデルさんみたいだ



ちなみに私は、白をベースに赤い金魚が描かれているもの



能「似合っとんで、夏稀。かわええ」


『なっ！////』


へーきでそういうことを！


なんなの？今日の能見


いつもだったら、おちび！とか言うくせに




『ね、今日なんなの？ホントに』



能「なにがや？」



『私を祭りに誘うわ、可愛いって褒めるわ。いつもの能見じゃない。調子狂う………』



能「ははっ、もうおかしいか。そーかそーか笑」


『なんで笑ってんのさ』


能「スマンスマン。ま、もう少ししたら分かるで。俺がちょっとおかしい理由」





と、能見は言ったけど



その後はたこ焼き食べたり、射的したり。ホントのカップルがしそうなことをした




……………いつわかんだよ！



能「お、そーいやそろそろ時間やな」


『やっと教えてくれるの？』


能「それはまだ。場所移動すんで、こっち来ぃ」


ぐいっ


能見のすらっとした手が、決して細くない私の手首を掴んだ



………なにさ、急にカッコいいことしちゃって



能「ここからやと、綺麗に見えるで」



境内の裏



ひゅ�・………………ドーーンッ！！！



能「好きや、夏稀」


マジな顔


私の頬に伸びてくる手


ドキドキする心臓



これは、現実？夢？




唇に温度を感じたら、現実と分かった







おかしかったのは、緊張してたからなんだね笑

約束　岩田稔（病室）→←親友？想い人？　今成亮太（クラスメート）

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