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第三十二訓〜二〜 ページ29






「………くそ……アンタ強過ぎだ」


殴られる、と思ったが

心をエグルような言葉に精神的にダメージを食らった

ずっと同じトーンで


葵「俺に喧嘩売ったお前を恨めよ、くそガキ」

「は?僕が一つ年上なんだけど?アンタ脳が足りてないデショ」

葵「脳が足りてないなら 作ればいいんだよ。んで、お前。名前は?
ちなみに俺は葵華。」


「紫苑」

葵「シオンクンカー、アメリカノヒトカナ?」

カタコトに話すが相変わらず

感情があまり入ってない。



紫「アメリカの人だったら絶対通じてないよ。」


冷たい視線を浴びせてやった。



葵「紫苑。なんで自 殺?しようとしたの」

紫「……………僕の家は一ノ瀬財閥の長男な訳。ベタな話だけど
クソ親父が圧力やらプレッシャーやら乗せてくるの。」

葵「ふーん。それでって事か」


しんみりしているがトーンは変わっていない


紫「理解するの早くて助かるわ。家は厳しいし、楽しいことなんて
させてくれない。もうここに存在する理由なんてない
あの世の方が幸せだろう?」


葵「そっかそっか。………………じゃあ俺が楽しませてやろう。
どうやら人生エンジョイしているのは俺の方が何倍も先輩らしいからな」




紫「…………は?」


いきなりの発言で驚き、葵華から出てくる言葉に追いつけない

いつも通りの声色だったせいか反応に遅れた

目の前の男は「まずは庶民の飯のうまさと…」と計画中。まてまてまてまて。


紫「まて‼葵華。アンタは何を言っているんだ」

葵「お前の人生エンジョイさせてやると言っている」

紫「無理だろ。そもそも僕はッ…」

葵「あ、この時間にしか抜け出せないとか?ベタなヤツか?大丈夫だ
俺がサボってここにいろんな物持って来てやる。」

紫「マジか」

いい奴なんだn


葵「おう。俺、最近上司からの避難場所が無かったから丁度いいから」

紫「………ヨカッタナ…」


まぁ、win-winだから良しとしよう。





葵「………げっトシさん」

急に声色を変えて、何やら話し出した。


相変わらずイマイチ顔が見えないが

口元だけを見せて、振り返った


葵「ココ見つかるといけないから また明日。
楽しみにしておけよ」


頑なに崩さなかった声色が少し

弾んでいた気がした。



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餅原 葵(プロフ) - 書き忘れていましたが、久々の更新です。すみませんでした…。最近はヒロアカの方ばかり考えていたので… (2018年5月11日 23時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
餅原 葵(プロフ) - 最近は調子がいいので沢山更新して行きます。楽しんでくれたら嬉しいです。 (2017年11月13日 11時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
kuro - 続編おめでとうございます。これからの話も楽しみにしてます! (2017年11月13日 11時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
餅原 葵(プロフ) - ありがとうございます。頑張ります。 (2017年11月12日 17時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 続編おめでとうございます。葵華のキャラが好きです!更新頑張って下さい!! (2017年11月12日 16時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水縹 葵 | 作成日時:2017年11月12日 16時

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