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り「あーおーいー。遊びに行こうよ！」
蒼「え？りお 外行くの？珍しいね？…」
この時はまだ主人と執事の関係が成り立っておらず、
『幼馴染』と言う簡単な関係。
りおは小さい頃から読書や勉強をして
外になど出なかった。
り「最近は兄さん達、構ってくれないし 蒼も勉強ばっかじゃ嫌だと思ったからな」
蒼「でも僕…あと３０分はやらないと…」
り「こっそり行って、こっそり帰ってきたらいいよ。行こう！」
そう言って差し伸べた手
もう片方の腕には虫とり用の網や、カゴを持っていた。
り「図鑑で見たんだ。『カブトムシ』捕まえたらカッコイイだろ！」
蒼「えぇ…カブトムシは難しいと思うけど…」
り「そーゆー壁を乗り越えるのも“ヒーロー”だ！」
蒼「！！…うんっ」
『ヒーロー』僕もなりたかった憧れの存在。
その単語に惹かれて外に飛び出して行った。
……………………………………………………
り「うーーん…カブトムシいないなぁ…」
蒼「りお、歩くの早いよ…」
ザッザッと草むらを掻き分けて進む 小さい体。
上を見上げれば沢山の青い木々。
蒼「ここって裏山っていうの？」
り「うん！外眺めてたら 男の子とかよく行ってたから」
蒼「へー…すごい綺麗………あ！」
上あたりを見渡していると
何やら黒く光るものが木に止まってる
蒼「りお！あれってカブトムシだよね！？」
り「んー？…………本当だ大きいカブトムシだ！すごいな蒼！」
トコトコ近づいていき
網を上げる。
蒼「し…慎重にね？ゆっくりと…」
り「ゆっくり……慎重に……」
ドキドキする…初めて見つけたカブトムシ。
カサ
カブトムシが網の中に入った
り「つっ捕まえた！蒼！カゴ開けて！」
蒼「あ！うん！」
逃げないように網からカゴへと移す僕達。
り「おお〜…カッコイイ。」
蒼「すごいね…大きい」
緑色のカゴの中にいる黒く輝くカブトムシ。
間近で見るソレはとても魅力的で感動の一言だった。
り「よーし！もっと奥に行って次は『クワガタ』取ろう！行くぞ！」
蒼「え！？待っ…………」
昔から運動神経が良かったりおの足には
いつも室内にいる蒼は付いていけず
蒼「りお…………」
カブトムシの入ったカゴを持ち
置いてかれてしまった絶望に
立ち尽くしてしまった。
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餅原 葵(プロフ) - 幸音さん» 自分は太宰さん大好きで、文ストとはいつかクロスオーバーさせたかったのでこっちとしても楽しかったです。更新頑張ります。 (2018年6月27日 6時) (
レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
幸音(プロフ) - 初めまして！いつも楽しみしています！まさか、文ストとのクロスオーバーを書いてくださるなんて、思ってもいませんでした！とても面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年6月26日 23時) (レス) id: ed7abbbf1c (このIDを非表示/違反報告)
餅原 葵(プロフ) - 新キャラ登場です！ (2018年5月22日 6時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - 餅原 葵さん» あ、わしが惚れるやつやん！！ (2018年5月21日 23時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
餅原 葵(プロフ) - いえいえ、こちらこそありがとうございました。 (2018年5月16日 16時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水縹 葵 | 作成日時：2018年4月22日 21時
