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彼岸花が二輪 ページ2
何となく、ただ何となく外を見た。
遠くには紅葉で綺麗な山、
その麓には田や川がある。
その中で一際目立つものがあった。
真っ赤な彼岸花が群生している。
もう秋か、彼と出会った時も秋だった。
3年、短い様で長い。
パートナーとして一緒に過ごしてきたけど、
彼ほど嫌いな人はいない。
仕事はしないし、すぐ入水しに行くし……。
本当に迷惑でしかない。
噂をすれば何とやらで彼が帰ってきた。
「いやー今日も入水に失敗したよ。
もう少しだったのに。」
今だってそう、私は仕事をしているのに、
彼は趣味の自 殺。
「はぁ、、、仕事をしてください。太宰さん。」
こっちの気持ちにもなって欲しいもんだ。
彼の仕事がこっちに回ってくる。
「あぁ、Aちゃん、そうだね。」と言って
ソファに寝転んだ。
私と国木田さんは目を合わせお互いに
深い溜息をついた。
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作者名:あみ | 作成日時:2018年6月5日 23時