【WT】気ままな彼女の自由な日常2 (ページ9)

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初めての恐怖ページ9

真木「Aさん、本部から呼び出しが来てるわ。」

当真「お、なんかやらかしたんか？」

『え、思い当たる節ないんだけど。』

真木「いえ、根付さんからだから何か広報のことかも。」

当真「お、とうとうウチからも公報が誕生しちまうのか。」

『え〜、そんなはずないでしょ。』

なんて会話もそこそこに、根付さんの部屋へと向かう。
でも本当になんだろう、広報は嵐山隊で間に合ってるはずだし、本当に私何かしたかな？

『失礼します、冬島隊の志之です。』

根付「おぉ、待っておったぞ。」

『はぁ…。それで、ご用件は？』

唐沢「それについては私から話そう

先日、有名な化粧品メーカーにスポンサーの交渉に行ったんだけどね、先方がスポンサーになる代わりに、CM出演に志之隊員を指名されたんだ。」

『はぁ。…ン？』

唐沢「きみは広報したことないから、一応確認しておこうと思って。」

根付「これはボーダーの印象アップにもつながるから、ぜひ志之隊員には協力して欲しいものだね。」

半分くらい意味がわからなかったけど、とりあえずお金もらう代わりに私が企業のCMに出ればいいということだろうか。

『木虎とかじゃないんですか？』

唐沢「私も木虎隊員を推薦したんだけどね。もう少し大人な人がいいらしい。」

『それじゃあ加古さんとか…。』

根付「先方が君を指名したんだから、行くだけ行ってみたまえ。」

『はぁ…。』

唐沢「まぁとりあえず、即決じゃなくてもいい。一度向こうで顔を合わせてみてから考えてくれないか？」

なんかそんな感じで丸め込まれて(？)大きな会社の前に来ているわけだが。
学校帰りに唐沢さんがご自慢の立派な車で迎えに来るものだから、学校中の女子が色めきだっていた。気がする。

会社の中に入ると、なぜかあまり人気がなくて少し気味の悪い感じ。
なにか、人払いでもされているかのような。

唐沢「どうも、お世話になっております。
今日はとりあえず、顔合わせという感じでお願いします。」

「あぁ、こんにちは、志之さん。」

『ドモ…。』

物腰の柔らかそうな目の前の彼が、ココの物好きな社長らしい。

唐沢「こちらが、先日お話しいただいた志之隊員です。

本日は交渉内容を本人を交えて確認して彼女の考慮の時間をいただけたら。」

「あぁ、わかってますよ。それじゃあ、始めようかな。」