【WT】気ままな彼女の自由な日常 (ページ8)

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黒トリガー争奪戦ページ8

『隊長、大丈夫です？』

冬島「いや、も、無理かも………。」

せめて遠征艇出るまでは耐えてほしいものだ。
換装を解いている今は疲労だって溜まるし、遠征艇に乗ってたら酔うのもわかるけども。

出水「着きましたよ、冬島さん大丈夫っスか？」

『多分もうすぐ死ぬ。』

米屋「流石にそこまでじゃねぇでしょ。」

風間「司令部への報告はどうするつもりだ。」

『真木、行ってきて。』

真木「はい。」

風間「何を言っている、お前か当真が来い。」

『私たちでいいと思います？』

風間「太刀川でもいいんだから、お前たちで十分だ。第一志之はそこまで出来ないやつじゃない。」

太刀川「ウワ〜、風間さんそれ俺のことディスってるだけじゃないすか。」

風間さんに言われたからには行くしかない。真木は何だか残念そうな顔をしていたけど、ここは隊長の面に泥を塗らないように頑張ってみようか。

城戸「無事の帰還、何よりだ。ボーダー精鋭部隊たちよ。
………さて、帰還早々で悪いが、おまえたちには新たな任務がある。

現在、玉狛支部にある黒トリガーの確保だ。」

『ぇ』

私が嫌な顔をすると、隣にいる風間さんに軽く小突かれた。
三輪隊の説明によると、玉狛支部に新たに黒トリガーを持った近界民がいるらしい。なんでも近いうちにボーダーに入隊するみたいだ。

太刀川「今夜にしましょう、今夜。」

もう何も言うまい。

城戸「いいだろう、部隊の指揮は太刀川に任せる。」

──────────

『今日はないでしょ、太刀川さぁん。』

太刀川「なんだ、志之。もしかしてお前、疲れてるのか。」

当真「いいじゃねぇか。太刀川さんの言う通り早い方がこっちも楽だろ。」

『それは分かるんだけどさぁ……。』

風間「ぐだぐだ言うな。」

風間さん、今日は特別厳しい気がする。
机の上に項垂れながら作戦会議に参加する。疲れ気味の私を気遣ってか、私の配置は当真たち狙撃手と太刀川さんたち主力のちょうど中間地点で、いざとなったら戦闘に参加だそうだ。

いざとなるな〜〜。