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案の定、志之の名前を聞いて雷に打たれたくらいの衝撃を受ける小南。
小南「ご、ご飯なら、ここじゃなくてもいいじゃない…！」
空閑「おぉ！しの先輩が来るの？」
雨取「そうなんですか？」
迅「なんだ、2人はもう知り合いだったのか。そうだよ、あいつは少しの間ここに住んでたからな。」
三雲「あの、志之先輩って誰ですか？」
どうやら、この場で志之のことを知らないのは三雲だけらしい。
迅が説明しようとすると、タイミングよくピンポンっとチャイムの音が聞こえた。
迅「残念だな、小南。お出ましだ。
メガネくん、着いておいで。紹介してあげるよ。」
──────────
迅「いらっしゃい。今日はゆりさんいないんだよ。」
『ん、知ってる。林藤さんから聞いた。』
迅「あぁ、こっち紹介するね。うちの新チームの隊長のメガネくん。」
三雲「どうも、三雲修です。」
迅とタメ口をきくことに少々驚きながらも、とりあえず自分の名前を名乗った。
そうすると、じいっと顔を見てきて、少し居心地が悪い。
『あぁ、荒船を蹴散らしたとこ？
ども、冬島隊の志之です。』
三雲「(蹴散らし……。)うちの隊員がお世話になってるみたいで…。」
『あぁ、空閑とヒュースね。そんなに近界民入れて、さすが玉狛って感じ。
あ、別に私は近界民嫌いとかじゃないから。』
千佳の名前を出さないことに少し違和感を覚えたが、そんなことは小南先輩の大声でかき消された。
小南「ほ、本当に来てる…！」
『なんだ小南、文句でもあるの？』
小南「ない！ない！！」
迅「今日の夕飯は、小南特製のカレーだよ。」
『相変わらずカレーしか作れないのね。お子ちゃま。』
小南「そんなこと言うなら来なきゃいいじゃない！！」
『小南、私先輩。』
小南「ウ゛………。」
小南先輩がいい感じに転がされている…。
烏丸先輩とも違うような小南先輩の遊び方に、新鮮さを感じた。
『人少なくない？』
迅「宇佐美と京介は、今日はここ来ないよ。」
『ふぅん。まぁいいや、小南、早くご飯の準備して。』
小南「アンタの家じゃないでしょ〜！？」
『セ・ン・パ・イ。』
小南「〜〜ッ！分かったわよ！！」
林藤「おぉ、相変わらずいいようにやられてんなぁ。
A、お疲れ。」
『お疲れ様で〜す。』
なんとなく、今日の晩ご飯はいつもより楽しくなりそうだな、なんて漠然と思った。
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年7月29日 19時
