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一度志之がソロブースへ赴けば、反感の言葉だらけが向けられていた。
「エンジニアから引っ張ってきたんだから、強いに決まってんだろ。」
「てか、やる気ねぇなら俺らに譲れって感じだよな。」
「あそこのチーム、オペがいないと何にもできないらしいよ。」
「そりゃそうでしょ〜。戦闘員全員不真面目だし。」
周りで聞いていた、出水始めA級隊員たちはどうしたら良いオロオロしていた。
なにせ、当の本人は全く気にしている様子がないのだ。
しかし、それはどうやら思い込みだったらしい。
『おい。』
「は?」
『自分の弱さを他人のせいにして楽しい?』
「え」
『やる気はあるのに、やる気ない当真に負けてるお前らは、何?ここに必要?
仲間内でしか威張れないクソ野郎はさっさとここから出ていけば?』
「いや、」
『大層な夢抱いて入隊して、やってることが人の侮辱って、恥ずかしくないの?不愉快。』
椅子に座ったままだが、志之や冬島隊によからぬ感情を抱いたことのある人は皆背筋が凍るほどの圧を感じていた。
緑川「げ、志之先輩またあの顔してる。」
出水「や、やばくね?誰か、冬島さんか当真さん呼んできた方がよくね!?」
当真「呼んだか?」
出水「当真さん!!!」
当真に宥められ、忍田の情状酌量もあり、お咎めで済んだとか済んでないとか。
出水「とまぁ、こんな感じっすかね。
あの人、言われてる間はまじで聞こえてないんか?って思うくらい無反応なんすけど、言い出したら圧がヤバかったっすよ。」
太刀川「あいつ可愛い顔して言うことえげつねぇな。」
国近「へぇ〜!普段眠そうな顔しか見ないから、私も見てみたい!」
出水「絶対やめといた方がいいですって!」
太刀川「そういやこの後、志之を呼んでんだよ。一発キレさせてみるか。」
この後太刀川隊の面々が志之をキレさせることが出来たかは本人たちしか知らない…。
ちなみに唯我はビビって逃げてた。
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作者名:通りすがりのいぬ | 作成日時:2022年7月29日 19時