【WT】気ままな彼女の自由な日常 (ページ37)

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大胆かつ強引な勧誘ページ37

ある日の昼下がり。A〜C級が集うラウンジには、今日も大勢の人がいた。
皆が思い思いの時間を過ごしていた。

二宮「志之、今日こそ俺のところに来てもらうぞ。」

『嫌です。』

二宮「待て。」

否、大勢の人がビビっていた。

射手1位・B級1位の男である二宮の誘いを、A級2位の女である志之が断っている様子を見て、ビビらないC級はいないだろう。

二宮「今日はうちに犬飼はいない。お前が言ったんだろう。俺の隊室には犬飼がいるから嫌だと。」

『犬飼がいなくても二宮さんいるなら嫌ですよ。』

二宮「拒否権はない、早く来い。」

『いーーやーーですってーー！』

前言撤回、どうやら女の方に拒否権はなかったらしい。

二宮「氷見、コイツのトリガーにハウンドを入れろ。」

氷見「志之先輩、すごい嫌そうですけど。」

二宮「構わん、同意の上だ。」

『どこが。』

二宮「いい加減、銃手じゃなくて射手になったらどうだ。お前のセンスなら、拳銃よりもトリオンキューブの扱いの方が向いている。」

『やりませんよ。』

二宮「なぜだ。」

『拳銃の方がかっこいいじゃないですか。あと使いやすい。』

二宮「トリオンキューブになれると応用も効くし威力の調節もできる。

お前なら使いこなすことができるだろう。」

『前から思ってたんですけど、二宮さん、私に対する評価高すぎないですか？』

二宮「そんなことはない。俺のお前に対する評価は真っ当だ。
だからはやく射手になれ。」

『それとこれとは話が別です。』

ボーダーにはなぜこうも頑固な人が多いのか。
私はただかっこいいから拳銃タイプの銃手になっただけなのに。

二宮「なにをぼーっとしている、早く来い。」

『え、』

二宮「お前の言う、射手のかっこよさを見せてやる。」

なんでか分からんけど、使い慣れない射手トリガーで戦わされてボロ負けしたから絶対射手にはならん。