着せ替え人形に拒否権はない ページ4
諏訪隊の隊室には諏訪だけがいた。当然そんなこと構うことなしに小佐野は当初の目的を果たそうとウキウキな様子だ。
かく言う姫坂も諏訪にはあまり遠慮しない様子でズカズカと隊室に足を踏み入れる。以下2人も同様。
諏訪「なんだぁ？俺の隊の人数が急に増えたんか。」
小佐野「ウチに限ってそんなことあるわけないでしょ〜〜。
ほらすわさん、こっちきてこっちきて。」
諏訪「あぁ？お前は客にもてなしもせずに部屋ぁ空けろってのか？」
出水「いやいや、お気になさらず。」
米屋「俺ら勝手についてきただけなんで〜。」
『お菓子なら勝手に食べていいっておサノちゃんから許可もらいましたよ！』
諏訪「テメェは遠慮って言葉知らねぇのか？」
小佐野「もう、ヒメはもう諏訪隊みたいなもんじゃん。」
諏訪「どこがだよ。こんなお転婆娘、うちで扱えっか。王子のとこ返してこい。」
いーからいーから、と半ば強制的にオペレータールームへと連行された諏訪。隊長の威厳はどうした。
米屋「でもさぁ、諏訪隊の隊服って1番シンプルじゃね？
嵐山隊みたいに色が派手なわけでもねぇし。」
『確かにね〜。カーキってところが落ち着いてていいよね。』
出水「ていうか、普通の隊服着てるヒメって見たことねぇもんな。」
米屋「まぁ王子隊の隊服は割と凝った見た目してるよな〜。」
『あれ、羽矢さんデザインなんだよ。』
出水「まじか、あの人服のデザインもできんの？」
『そりゃ、羽矢さんデザイン系の大学だよ？』
出水「あ、そーいやそうか。」
なんて放置されている3人が他愛ない会話をしている一方オペレータールームでは。
小佐野「すわさ〜〜ん、ショートかロングどっちが好きです？」
諏訪「ロング」
小佐野「ミニスカかショートパンツは？」
諏訪「…何試されてんだよ。」
小佐野「細かいことは気にしな〜い。」
諏訪「……ショートパンツ。」
小佐野「ほうほう。
…………はいできた。じゃあヒメ呼んできてくださ〜い。」
諏訪「姫坂ぁ？お前何やってたんだよ。」
小佐野「それはこの後すぐわかるから。ほらほら。」
諏訪「人遣いの荒いオペだなおい。」
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年5月19日 20時
