【WT】青春まったなし！！！ (ページ6)

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王子「…ふぅ、このお茶を飲み終わったらぼくたちもヒメを探しに行こうか。」

橘高「その必要はないわよ。」

蔵内「羽矢さん、樫尾。」

王子「…ヒメ。カシオを盾にしないで出ておいで。」

橘高「Aちゃん。」

優しく微笑む羽矢さんに促され、カシオの背中から出る。
さっきとは違って、とても柔らかい、いつもの雰囲気に戻っていた王子先輩にひどく安心した。

『……ごめんなさい、わたし、何もわかってなかったです。
自分のことばっかり考えて、周りのこと、全然見えてなかったです。

これからは、ちゃんと出来るようになるから、要らないって…、言わないでください……。』

王子「ぼくの方こそごめんね。
あんなこと、思ってなくても言うことじゃなかった。

ヒメの課題は、王子隊の課題でもある。
もちろんぼくやクラウチ、樫尾のもね。
ひとつひとつ一緒に課題を潰していこう。」

『はいぃ〜！』

謝りながら泣きじゃくる私の涙を、「ヒメってこんなに泣き虫だったっけ？」と笑いながら優しく拭ってくれた。

ここから姫坂は作戦立案にも積極的に参加するようになり、トップ攻撃手から警戒されるまで上り詰めたのだ。

後に、このランク戦のログを見た荒船から「俺はあのくらいガッツのある方が好みだ。」と言われ、恥ずかしさで顔を覆ったのはまた別の話。

VS生駒隊と同じように、姫坂にとっては思い出すと恥ずかしさで死ぬログになった。