【WT】青春まったなし！！！ (ページ39)

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サプライズ失敗？ページ39

心機一転、髪を切ってみた。
長さは換装したきりえちゃんよりちょっと長いくらい。ずっと背中の辺りまで伸ばしていたから首がスースーして不思議な気分だ。

『明日の学校が楽しみだな〜！』

これはちょっとしたサプライズでもある。
この前なんでもない話をしている時に、米屋がショートが好きだと言っていた。もうすぐ米屋の誕生日だし、まぁそう言う意味でもサプライズだ。反応が楽しみ。

少し照れくさい気持ちもありながら、それでも周りの反応が楽しみで浮き足立ってしまう。
るんるんと歩いていると、前の方に特徴的な髪の毛が見えた。怠そうに左右にふわふわと揺れている。

今ならいけるかもしれない。

『ふふ。』

びっくりさせてやろうと、ソロソロと近づく。

影浦「バレてんだよ、ヒメ。」

『ぎゃあ、』

やっぱり不意打ちは無理だった。もうすぐってところで頭を鷲掴みにされた。弓場さんじゃん。

影浦「頭、小さくなったか？」

『んもう！カゲさんそんなんだから彼女できないんですよ！』

影浦「ケッ、余計な世話だ。

髪ィ切ったんだろ。これくらいの方が邪魔にならなそうでいい。」

『似合ってますか？』

影浦「おー。」

『わぁい！カゲさんも、彼女が出来たらもっと優しくした方がいいですよ！』

影浦「だから余計な世話だっつってんだよ！」

軽く頭を小突かれたが、カゲさんからもお墨付きを頂いてしまった。
ますます浮き足立つ歩みを抑えることなく教室へと向かう。

里見「あれ！ヒメちゃん！？髪短くなってる！」

『里見くん！分かる？』

里見「分かるよぉ！

いいね！似合ってる！
ヒメちゃんは美人だからなんでも似合うけど、前とはまた違う雰囲気でかわいい！」

『わぁい！ありがとう、里見くん。
米屋へのサプライズなんだ〜。びっくりしてくれるかな。』

里見「びっくりしそうだよね、米屋。おれも見たかったなぁ。」

『里見くんもおいでよ！』

里見「お誘い嬉しいけど、今日の宿題ちょっとだけ残しちゃってるんだよねぇ。
また教えてよ！じゃあ！」

A組の前で里見くんとはお別れ。
いよいよB組の人たちとご対面である。