【WT】青春まったなし！！！ (ページ34)

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お風呂に入るにしても、着替えがないからどうしたものか。
弓場さんに相談すると、服は用意してくれるらしい。なぜか「文句言うなよ」って脅されたけど。
しかも制服を洗濯までしてくれるみたい。
弓場さんかっこいい！

『それじゃあお言葉に甘えて…』

弓場「ちゃんと温まってこい。着替えは用意するのに時間かかるかもしれねぇから、急ぐんじゃねぇぞ。」

『はい。何から何までありがとうございます。』

弓場「さっさと入れ。」

『あ！弓場さん、私が出てくるまで換装しないでくださいね！』

弓場「そんなこと言ってねぇでさっさと入れやァ。」

ヒェ、怖い怖い。さっさと入ろう。

『ふぃ〜〜、ぬくい……。』

──────────

弓場「邪魔すんぞ。」

弓場が訪れたのは、ボーダーの宿泊施設を居住空間にしている生駒隊の隊室だった。
あいにく弓場も着替えの類を持ち合わせていなかったため、こうやってすぐに着替えを用意できるであろうスカウト組を訪ねてきたわけだ。

隠岐「弓場さん、お疲れ様です。
どうかしました？今イコさん、ブースの方行ってていないっすよ。」

弓場「隠岐でいい。服貸してやってくれ。」

隠岐「服ですか？」

弓場「姫坂が雨に降られて今風呂入ってんだ。

細井でもいいが、多分サイズが合わねぇだろ。」

隠岐「なるほど、今雨やばいっすもんね。

ちょっと待っとってください。すぐ取ってきますんで。」

弓場「いや、俺が着いて行く。」

テキパキとゆるいスウェットとTシャツを持って、弓場と隠岐が風呂場へと向かう。隠岐曰く、おもろそうやんらしい。
コンコンとノックをして、声をかけようとした時。

『弓場さん！ちょうど良かったです！

服、ありがとう…ご……。』

タオルを体に巻きつけただけの姫坂が、何の躊躇いもなくドアを開けたのだ(一応下着は身につけている)。

姫坂の目にはピキリと額に筋を立てている弓場と、何より顔を真っ赤にして凝視している隠岐が映る。

完全に油断していた。
事情の分かっている弓場だけだと思っていた。

『ごごごご、ごめん！！

でもあれ！？なんで隠岐くんがいるの！？』

弓場「姫坂ァ…。服着てからちょっとそこに直れやァ！」