【WT】青春まったなし！！！ (ページ4)

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橘高と樫尾はそのまま姫坂の後を追った。橘高はともかく、樫尾には空気が重すぎた。

樫尾「…そんなに悪い動きでしたかね、姫坂先輩。

結果的には勝てた訳だから、あそこまで王子先輩が怒る理由がいまいち分からないんですけど…。」

橘高「それは結果論だからね。

まだ試合が動き出して間もなかったから、東さんの近くのレーダーが誰だか分からなかったもの。

用意した作戦がうまくいかないと、みんなが落とされてしまうことだってあるかもしれない。

Aちゃんも、考えられる子のはずなんだけどね。」

樫尾「それでも…、王子先輩のあの言葉は言い過ぎなんじゃないですか…？」

橘高「王子くんもカッとなっちゃったのよ。
でも安心して、これで王子隊が崩れることなんてないと思うから。

蔵内くんもいるし、王子くんは大丈夫だと思うわ。
今はとりあえず、Aちゃんを探さないと。」

付き合いは短いものの、樫尾は姫坂がどのような人物か少しは理解しているつもりだ。
このまま感情に任せて脱隊するなんてことはない…と信じたい。

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蔵内「珍しいな、あそこまで感情的になるなんて。」

王子「ありがとう、…気を遣わせてしまったね。

分かってたんだ、ヒメが今とても焦ってしまっているのは。」

蔵内「確かに、樫尾が入ってからはより焦ってる感じはしてるな。

ゆっくりでいいって何度も言っているのに。」

王子「カシオもヒメも、ぼくが見込んだ子たちだ。
遅かれ早かれ、必ず戦力になる。

…ふぅ、このお茶を飲み終わったらぼくたちもヒメを探しに行こうか。」