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1日目は上々の売上だったらしい。その調子で！とすごく期待の篭った目を向けられた。
何もしてないんだけどな。
今日は最終日である2日目だ。昨日は加古さんと太刀川さんが遊びに来てくれた。
噂によると今日は六頴館の人たちが何人か来てくれるらしい。
蔵内先輩とカシオは来てくれるかな！
開始とほぼ同時に何故かうちのクラスが騒がしくなる。
「ねぇ、あの人じゃない！？」
「あ！そうだよ、あの人！」
『？なんか騒がしい。』
出水「京介でも来たんじゃねぇの？」
「姫坂さん！彼氏来てるよ！」
！？！？！？！？
完全に忘れていた、私が夏休みに入る直前についた嘘を。
誰だ、誰だ私の彼氏は。
出水「なんでヒメがビビってんだよ。」
『だって誰かわかんないんだもん！
どうしよう、荒船さんとかだったら拳骨かなぁ。』
出水「流石にそれはねぇだろ。」
米屋！爆笑してないでちょっと助けてよ！
「あの、姫坂さんの彼氏さんですよね、姫坂さん呼んできますね！」
ブンっと音が鳴るくらい高速で首を回す。
すると、にっこり笑顔で首を傾げている犬飼先輩がいた。
『よ、よかった〜！話が通じる犬飼先輩で！』
出水「荒船さんも通じるわ。」
犬飼「なんかおれ、姫坂ちゃんの彼氏になってるんだけど。何これ？」
『すみません私が…』
──────────
犬飼「なるほど？姫坂ちゃんがついた嘘に、おれが巻き込まれたわけだ。」
『すみません……。』
犬飼「おれは面白いからいいけどね。なんならここから2人で回る？」
『そんな！！辻くんと一緒に来てるんじゃ…。』
犬飼「冗談だよ。
そう、辻ちゃんとか他にも結構来てるよ。
会長も来てるし、みんなは今3年生の方にいるんじゃないかな。
おれも一緒に行くつもりだったんだけどなんか呼び止められたから。」
『いやほんと、すいません……。』
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年2月20日 15時
