【WT】青春まったなし！！！ (ページ22)

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ティーブレイクでひと息ページ22

やることが多い。学校の課題だとか、ボーダーの資料だとか、こんなことは滅多にないくらいとても忙しかった。

やらなければいけないことが多く、軽くキャパオーバーを起こしている。
どれもこれも手の抜けない大事なことばかりで、優先順位を決めることさえままならない。

どうしようと思うだけで、一向に何も手につかないし何も進まない。

頭がパンクしそうだ。

『はぁ…、嫌だなぁ。』

現状も、こんな自分も。精神的にも追い詰められて自己嫌悪ばかり考えてしまう。

蔵内「ヒメ、休憩したらどうだ？」

『いや、これだけでも進めないと…、』

蔵内「根を詰めすぎると良くないぞ。」

『でも…、あっ！』

睨めっこしていた資料を取り上げられた。

蔵内「ほら、あっちに座って。温かい紅茶を淹れたから一緒に飲もう。」

『ぐぬ……。』

蔵内先輩にそう言われると断れない。大人しく席に着いた。
紅茶の、控えめでいて豊かな香りが鼻腔をくすぐる。

そういえば、お昼を食べてから少し経っているからお腹がすいたな。
私の腹の虫の音が聞こえたのか、蔵内先輩は茶菓子を用意してくれる。恥ずかしい。

蔵内「どうだ？」

『おいひいです。』

蔵内「それは良かった。
頑張れるのはヒメのいいところだけど、あんまり頑張りすぎられても俺が心配になるから。

ほどほどに休憩を取らないと。」

『でも、やらなきゃいけないことが多くて、全部終われるかどうか…。』

蔵内「ヒメなら大丈夫だよ。俺が保証する。」

『…これ飲み終わったらもう少し頑張ります。』

蔵内「うん、いい顔だ。暗くなる前に帰るんだぞ。

俺はもう帰らないといけないけど…。」

『大丈夫です！今日は宿泊スペースで寝るので！』

蔵内「そうか、それじゃ早く寝るんだぞ。」

『ありがとうございました！』

さぁ、あとひと息。頑張れる気がしてきた。