. ページ14
次の日、学校に行くとクラスの女子に囲まれた。
「姫坂さん、彼氏いるの！？」
「六頴館なんでしょ！？さすが姫坂さん！」
『いや〜、え〜っと』
ここで居ないって言ってしまうと昨日の人に嘘がバレてしまう。
でも嘘をつき続けるのも心苦しい。
なんで昨日の私は適当に彼氏いるなんて言っちゃったの！？馬鹿！
出水「おいおい、なんでこんなことなってんの？」
米屋「ヒメが昨日、告白を断るために勢いに任せて嘘ついたらしい。」
出水「あいつほんと馬鹿だな。」
「そういえば、この前六頴館の制服着てる人と並んで歩いてるの見たかも！
遠目だったし声かけられなかったんだけど、その人？」
「放課後デートじゃん！いいなぁ〜。」
『あ〜、どうだろう、その人かなぁ……、はは……』
どの人！？最近六頴館の人と歩いたっけ！？
もう収拾つかない。
でも人の噂も75日って言うし、時が経てば忘れられるはず…！すぐ夏休みにも入るし！
──────────
香取「ひ、Aさんに、彼氏…！？それほんとなの！？」
小荒井「太一がでかい声で言ってたから。」
香取「そんなの聞いてない！」
外岡「火の無い所に煙は立たないだろ。」
香取「そんな…！」
佐鳥「とりまる、焦ってないの？」
烏丸「何が？」
佐鳥「何がって、ヒメさんのことだよ。
彼氏いるって太一が大声で言ってたからさぁ。」
烏丸「あぁ、それは嘘だろ。」
時枝「どうして？」
烏丸「ヒメさんが彼氏いるそぶり見せたことないし、多分告白断る理由に苦し紛れに嘘ついたんだろ。」
佐鳥「俺はとりまるが怖いよ…。」
国近「王子くん！！」
王子「？どうしたんだい。」
国近「ヒメちゃんに彼氏いるって本当！？」
王子「ヒメに彼氏？ぼくが知る限りでは居ないはずだけど…。
夏休みを前にできたのかも知れないね。」
当真「相変わらず人気だなぁ、姫坂は。」
今「ヒメちゃんに……、彼氏………？」
北添「今ちゃんまで…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年2月20日 15時
