37話 ゴキ軍団と語り ページ39
はいはい、一回深呼吸、クールステイ、私オーケー(？)
一旦状況を整理しよう。
まず、このドアの先には数えきれない程のゴキ軍団がいる。それは把握した、完全把握。
次だ、これからどうする？
ゴキ軍団を倒さない限りここの掃除が完了しない。つか、シャンクスのおっちゃん達このこと黙ってやがったな。イケオジだから許す←
正直私一人であそこに突っ込んで行くのは嫌だ。別にゴキブリが嫌いな訳じゃない、しかし生理的に無理。
せめてゴキブリ退治に強い奴がいれば……例えば、食堂のおばちゃん。おばちゃんは強いぞ、特に手首のスナップが半端ない。
『ん？そういえば、ゴー君ってここにいる強いゴキブリ倒しに来たんだよね？』
「さよう。そしてその部屋に其奴もおる」
『よーし、ならさ………
手ェ組もうよ』
・
とある船の食堂と思わしき部屋。カウンターや長いテーブル、かなりの広さの調理場。
日常的に使っているであろうその場は人の姿は全く見えない。代わりに無数のゴキブリという生物が占領している。
何故、こんなになっているのか。それは外で酒盛りしている大人達の誰かが知っているだろうが、それを知ったところでゴキブリ達は消えない。
そんな部屋に、バンッと飛び込んで来た影が一人。
顔を半分覆う形で目から下を手拭いで隠し、手にはモップ、もう片手にはスプレーボトルを持っている。
それに反応したゴキブリ達は四方八方からその人影に攻撃を仕掛けて行く。冷や汗ドバドバである。
しかし、それに屈する様子もなくその人は周りに素早く目配せすると、次々とスプレーボトルを手当たり次第にかけていた。
すると、どう言うことバタバタと倒れていくゴキブリ達。
カスカス…と弾切れすれば、腰に着けてあるスプレーボトルを取り、またゴキブリ目掛けてファイヤーを繰り返していく。
至近距離まで来たゴキブリはただただ無慈悲にモップで叩き潰す。
数分もすれば周りは足の踏み場も無いほど黒くなっていた。遂にスプレーボトルの中身は空、しかしそれを嘲笑うかのようなゴキブリの量。
これはかなりきつい状態。その人も冷や汗を一つ流す。
しかし、まさに絶体絶命というところで突然、ゴキブリの動きがプツリと止まり、一斉に窓ガラスを突き破り外へと出ていた。
辺りはガラスの破片が散らばっていて、後片付けが大変そうだ。
そこで伸びをしている雑用兵は喜んで掃除するだろうけれども。
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Y - アッホ大佐のモデルってスパンダム長官？ (2023年1月9日 19時) (
レス) @page5 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 山田の家さん» コメントありがとうございます。素晴らしい作品、身に余るお言葉です！有り難くお星様を頂戴いたします！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - あイカさん» コメントありがとうございます。まさかの旧字体！応援ありがとうございます！更新をお待ちください！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 追憶者さん» コメントありがとうございます。最近、デリバリーサービスが流行ってますからね！ちなみにデリバリーヘルをすると、もれなく体の関節が色々な方向にまがりますよ！(笑) (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
山田の家 - こんな素晴らしい作品を作った貴方に星をお届け！ (2020年8月20日 20時) (レス) id: 9efffd34d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルノ | 作成日時：2020年7月28日 22時
