36話 スピリタスとトラウマ ページ38
あの後話をよく聞くと、何か不味い果物を食べたらこうなっていたらしい。きっと不味すぎて気が動転したんだろうなぁ←
ここまで訳の分からない場面に遭遇するなんて、人生何が起こるか分からないと言っていた中佐の気持ちがようやく分かった気がする。
「さて、君のことは何も訊いておらんかったな」
『どうも、雑用のプロ Aと申します』
「つまるところ、我輩の天敵ということかね」
『いや、ゴー君の天敵はゲジゲジじゃない？』
あと他には熱湯とかスピリタスとかが天敵じゃない？どれも即死レベルの代物だし。
「ぐっ…！！その名を口にするでない！！吐き気がする…！！」
『君が言う？それ』
自分の容姿を少しは自覚してほしい。トラウマ級だからね？あとそろそろタップダンスするの止めてくれないかな、残像が見えてきた。
『それで、ゴー君は何でこんなとこにいるの？』
海賊船なんかより良いとこあるでしょうに、そう言って廊下に胡座をかいて座る。
ゴー君は依然としてタップダンスを続けたまま平然と告げた。
「ここが一番強い奴がおるという噂を聞いてな、倒しにきた」
『倒してどうすんの？』
「フフフッ、よくぞ訊いてくれた。そう！我輩がこの世界の王になるためだ！！」(ドンッ！！
あーうん、良い夢だね(棒)
ゴキブリ王か、うんゴキブリ王。
まぁ、ある意味人海戦術ならぬゴキ海戦術を使われたら最恐っちゃ最恐だけれども。
『ゴキブリ王になったら教えてちょーだい、スピリタスかけに行くから』
じゃあねー、と言ってさっさと本来の仕事に戻ることにする。何か埒があかない気がしてきたし。
バケツを放ったまま、ゴー君に背を向けて食堂を掃除すべく、近くにあった大きめのドアをに手を掛け前に押した。
「む、そこは開けないほうがいいぞ」
『えっ、何でよ？』
唐突に忠告してきたゴー君に首を傾げつつ、足を踏み出す。
キィィー……
「そこ、大量にいるからな
同族が」
それに促されるように食堂のような部屋の中を初めて見たと同時に、壁や床、天井に張り付いた黒い無数の塊を見た。
『はっ……？』
私の声に反応したのかギョロ、と一斉にこちらに視線が向く。
キィィ…バタン
フゥ……
『………ちょぉぉっと待てやあああ！！！！！！』
うっわマジか！？汚すぎない！？三十匹じゃ済んでないよ！！！？？
全世界のゴキブリ集まってるのかな！？世界会議的な！！！？
一言もの申そう、他所でやれｯｯ！！！！
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Y - アッホ大佐のモデルってスパンダム長官？ (2023年1月9日 19時) (
レス) @page5 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 山田の家さん» コメントありがとうございます。素晴らしい作品、身に余るお言葉です！有り難くお星様を頂戴いたします！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - あイカさん» コメントありがとうございます。まさかの旧字体！応援ありがとうございます！更新をお待ちください！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 追憶者さん» コメントありがとうございます。最近、デリバリーサービスが流行ってますからね！ちなみにデリバリーヘルをすると、もれなく体の関節が色々な方向にまがりますよ！(笑) (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
山田の家 - こんな素晴らしい作品を作った貴方に星をお届け！ (2020年8月20日 20時) (レス) id: 9efffd34d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルノ | 作成日時：2020年7月28日 22時
