33話 船と少年 ページ35
そのあと、事情をカクカクシカジカすると、あっさり書類は返してもらえた。
ついでに宴にも参加してけよ！とな。
まぁ、有り難く宴に参加し……
『うっわ…』
宴に参加するには何か手伝おうかと思い、シャンクスのおっちゃんにたずねてみると、酒持ってきてくれと言われたので、船中に入ってみればなんだこの体たらくは。
つか、初対面の人間を船内に入れるとか危機管理能力大丈夫？
あっ、舐められてんのか……。
廊下の隅には埃が溜まってるし、生乾きの洗濯物の臭いがプンプンする。船が汚ねぇ…
『シャンクスのおっちゃんッ！！』
「おう！凄い形相だぞ？」
『船掃除していい！？汚い！臭い！加齢臭！』
「辛辣だな…それに加齢臭は仕方ねぇだろ、男所帯なんだしよ」
『女の子入れろ！女の子！歩くとふわっとお花の香りがする女の子！！』
「なら、Aが来るか？」
『私は歩いてもそんな芸当出来ないんで無理。他に当たって砕けてちょーだい！』
「砕けちゃダメだろ」
一人称で女だとバレてしまってたことに今気づく。まぁ、シャンクスのおっちゃんに気づいてもらっても別にどうでもいいんだけど。
まぁ、許可も貰ったことだし、ツルッツルに磨いてやんよ。
・
「いいのか！お頭ァ！」
「ん？何がだ？」
「船内に人をいれることだよ！」
巨大な肉を片手に問いかけるラッキー・ルウ。
その目には少し不安そうな感情がこもっている。
周りにいた船員達もシャンクスに目線を向ける。
「Aが船内に入るのは構わねぇさ。仮にあいつが海軍のスパイだとしても、潜入調査には向かねぇだろ」
「それは別に気にしていないが、今船の中に人を入れるのは…」
色々マズイんじゃねぇか？
タバコを吸いながら、皆の気持ちを代弁する副船長、ベン・ベックマン。
別に、Aが船に入るのは気にしていないのだ。
何か怪しい動きをしようものなら、四皇の船員達がそれに気づかない訳が無い。
それじゃあ何がマズイのか。まぁ、末端でも政府の人間に海賊船に入られるのはマズイのだが…。
所詮雑用兵、六式が使えようとも覇気を無意識に纏っていようとも支部雑用なのだ。
本部に情報を売ろうとかは考えない。そう！バカだから！
「まぁ、あいつなら大丈夫じゃねぇか？なんとかするだろ」
そう言って酒を煽るシャンクス。
無責任とも取れそうな言い方だが、そんなことは微塵も感じさせない声色だった。
Aがそれに答えられるかどうかは別としてだが。
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Y - アッホ大佐のモデルってスパンダム長官？ (2023年1月9日 19時) (
レス) @page5 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 山田の家さん» コメントありがとうございます。素晴らしい作品、身に余るお言葉です！有り難くお星様を頂戴いたします！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - あイカさん» コメントありがとうございます。まさかの旧字体！応援ありがとうございます！更新をお待ちください！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 追憶者さん» コメントありがとうございます。最近、デリバリーサービスが流行ってますからね！ちなみにデリバリーヘルをすると、もれなく体の関節が色々な方向にまがりますよ！(笑) (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
山田の家 - こんな素晴らしい作品を作った貴方に星をお届け！ (2020年8月20日 20時) (レス) id: 9efffd34d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルノ | 作成日時：2020年7月28日 22時
