29話 一件落着と大物 ページ31
案の定、兄貴は路地裏で倒れていた。
上から犬が用を足したのだろう、濡れている。
いや、なんかその…ごめん兄貴、友達いないとか言って…あんなにお友達いたんだね、柄悪いけど。
「…A…お前これやったのか」
『コラコラ、人をそんな目で見るんじゃない』
盛大に顔をひきつらせて笑っているサボ君。
敵対しなければこんなことしないし、私優しいし、穏便派ですし。
ボスの身柄が引き取られ、船に運ばれていく。
時間はまだお昼にもなっていない。しかし、二人は次の仕事のためこの島を出るらしい。
大変だなぁ、カクメーグン。
「Aちゃん！ありがとう！おかげで予定より早く次の所に行けそうだよ」
『いえいえー、こっちも仕事まで時間あるし全然大丈夫だよー』←全然大丈夫じゃない
「そういえば、聞きそびれてたけどAって何者なんだ？」
結構強いし、と腹の探り合いとかは関係なく疑問符付きで聞かれる。強いだなんて照れちゃうなー。
「それだけ強ければうちでもやってけるぞ。男手はいつでも大歓迎だ！」
『…ん？』
あっ、これずっと男と勘違いされてた系？
そーだよな、私初対面で女だと気づかれたこと無いわ。逆に気付いたらその人スゴいぞ、世界初だよ、世界初。
だって中佐にいわれたもん、その人は絶対ヤバい人だって。
てか、これ言った方がいいの、いつも通り闇に葬ったほうがいいの？
バコンッ！！
「このバカッ！！Aちゃんは女の子！」
「『えっ、ええええぇぇっ！！？』」
「おっ、女ァ！？」
「いや何で、Aちゃんまで驚いてるの！？」
『えっ、いやだって、初対面で女って気付けれたこと全く無いから…おねーさん凄いね』
初めてだわ、すげェなこのおねーさん。大物になるぞ、A確信。
あとで中佐に言ったろ、気付いたのは美女だぞォ!!!!謝れおねーさんに!!!!
ケッチョンケッチョンのクッチャクチャのマヨネーズにしてゆで卵と和えてやるぞォ!!!!!
(訳:フルボッコにしてやんぞ、脳内で)
ま、出来るわけ無いけどネ。
「あ、すまねぇ。勘違いしてた」
『おー、いーよいーよ。改めまして生物学上女のAです。ちなみに私はとある海軍支部の雑用兵やってるよ』
「へぇ…海兵か」
『サボ君はカクメーグンの参謀総長とか言ってたっけ？何を革命しに行くの？飲食業界？それと物産系？』
「革命軍を勘違いしてないか…？
まぁ、そうだな…」
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Y - アッホ大佐のモデルってスパンダム長官？ (2023年1月9日 19時) (
レス) @page5 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 山田の家さん» コメントありがとうございます。素晴らしい作品、身に余るお言葉です！有り難くお星様を頂戴いたします！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - あイカさん» コメントありがとうございます。まさかの旧字体！応援ありがとうございます！更新をお待ちください！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 追憶者さん» コメントありがとうございます。最近、デリバリーサービスが流行ってますからね！ちなみにデリバリーヘルをすると、もれなく体の関節が色々な方向にまがりますよ！(笑) (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
山田の家 - こんな素晴らしい作品を作った貴方に星をお届け！ (2020年8月20日 20時) (レス) id: 9efffd34d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルノ | 作成日時：2020年7月28日 22時
