25話 want toとdon't ページ27
『おい、サボ君や。君のその鉄パイプはお飾りかい？』
「うおっ！」
唐突に現れたAは帽子をサボに被せる。力が入りすぎていたのか目元まですっぽりはまってしまった。
『君どちらかと言うと体育会系でしょ？なんでさっきのチンピラ、逃がしたの？』
「…ハハッ、Aこそ、いつから見ていたんだ？」
『質問を返すなんてやめてくれよー、腹の探り合いみたーい、
目で見てたのはサボ君が路地裏入って、女の人を助けようとして、わざとらしくボロクソにやられて、女の人が連れていかれた所かな』
「全部見てたのかよ」
『まぁねー、やられ方ヘタだね、サボ君。』
そう言って、ゴミ箱を派手に崩して倒れているサボに片手を差し出す。
「なんで助けに来てくれなかったんだ？」
『えービビりだから？』
「そんなふうには見えねぇな」
いっこうに手を出さないサボ。
談笑しているように見えるのに場の空気は重い。
サボは目深く被っていた帽子を上げ、目の前にいるAを見上げる、いや、警戒心丸出しで睨み付けた。
「なぁ、お前何者だ」
差し出していた手がピクリと揺れる。
狭い路地裏の空気が一気に張り詰め、空き缶がパキッとへこむ音がなる。
その空気にものともせず、Aは口を開いた。
『そう言うサボ君こそ、どんな人？』
「……俺は革命軍参謀総長サボ。場合によってはお前とよろしくするわけにはいかねぇ奴だ」
『ふーん……』
一触即発、敵対的発言をすれば頭と体がきれいに分かれるだろう。かといって嘘をついたらバレる、このシリアスかつ理不尽な問い。もはや答えは一つしかない。
『…って、そんなことどうでも良いし。早く立ってよ』
「………ん？」
中々重い空気だったのに一瞬であっけらかんとした。
そういや、こいつはシリアルかつ理不尽？知らんなそんなもんって人間だったな。
『そんなのきいてないから。
こっちは、サボ君がこのままさっきの女の人を見捨てるような人なのか、って意味できいたんだけど』
「へ、へぇー…」
『んで？どうなの？』
「…分かりきってるだろ？」
会ってまだ少ししかたってないから分かんなーい、そう言ってサボの手をとり引っ張る。
女の人が連れていかれたのは路地裏の更に奥。
二人の戦いは！女の人の運命は！
そして最後に知る衝撃の真実とは！？
笑いあり！感動あり！！
劇場版 支部海兵を舐めんなヨッ！！
今冬全世界ロードショー！！←
(注意:やりません)
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Y - アッホ大佐のモデルってスパンダム長官？ (2023年1月9日 19時) (
レス) @page5 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 山田の家さん» コメントありがとうございます。素晴らしい作品、身に余るお言葉です！有り難くお星様を頂戴いたします！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - あイカさん» コメントありがとうございます。まさかの旧字体！応援ありがとうございます！更新をお待ちください！ (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
シルノ(プロフ) - 追憶者さん» コメントありがとうございます。最近、デリバリーサービスが流行ってますからね！ちなみにデリバリーヘルをすると、もれなく体の関節が色々な方向にまがりますよ！(笑) (2020年8月21日 17時) (レス) id: 46e5298c27 (このIDを非表示/違反報告)
山田の家 - こんな素晴らしい作品を作った貴方に星をお届け！ (2020年8月20日 20時) (レス) id: 9efffd34d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルノ | 作成日時：2020年7月28日 22時
