恋した私が馬鹿だった。【佐野万次郎】

さんじゅうご ページ43

東雲 side












ギリッと歯を食いしばり、爪を噛む。

私は、陽叢翔一が中々Aを倒せないことに少し焦っていた。




ら「お姉ちゃん......っ」


東「....！！」









そうだ、コイツがいた



私ったら、


ちょっと焦りすぎてた♡










そうニヤッと笑うと、

私は妹ちゃんの髪の毛を掴んだ。




ら「きゃッ....！！」


『！！ッらら！！！』




Aが妹ちゃんの悲鳴を聞き、咄嗟にこちらを振り向く。


その瞬間、










陽叢翔一の一撃が、


こちらを見ているAのお腹に思い切り入り、

少しだけ吹き飛ばされていた。




『い"ッ....！！』


東「あれぇ、どうしたのAちゃぁん♡」


『ッは、く、そ女ァ....！！！！』




クスクスと、Aが悶えてるその姿を見て思わず笑いが溢れてしまう。


お腹を押さえながら足をなんとか立たせようと必死になっているA





翔「.....東雲、次邪魔したら許さないよ」


東「はァ？何よ、
手助けしただけじゃない、」




文句を言っていたが、

陽叢翔一のその目に少し恐怖を感じたため、


こちらが引き下がった。




東「......まぁいいわ、さっさと片付けてちょうだい」




陽叢翔一は、私をギロッと睨むとAの方へとゆっくり歩いてゆく。

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