恋した私が馬鹿だった。【佐野万次郎】

さんじゅうさん ページ40

A side











私達の家庭は母子家庭だった。



...正確には母子家庭になった、かな




陽叢翔一....


昔はいい父親だった。




....でも、変わってしまった。




誰に唆されたのか、


「愛するが故」と沢山暴力を振るわれた。





暴力を振るった後は、必ずぎゅっと抱きしめて、



「これもAが大好きだからなんだよ」


なんてDV彼氏の典型的なセリフのような事をほざいていた。




ただでさえ病弱なららにも手を出そうとしたため、



必死に私に目がつくよう引き止めた。






ららは私のせいで、と更に体調を崩してしまい、



入院生活が始まった。





最初、お母さんは何度も止めたけれど、



止めると


「ボクの愛を否定するのか」とヒステリックを起こすので



私は段々とお母さんには内緒にし始めていた。




アイツとお母さんは、お母さんが暴走族だった時代に出会った。



灰谷兄弟と私が出会った時みたいに、


アイツが喧嘩しているところをお母さんがスカウトした。




その時、お母さんに一目惚れをしたらしく、



聞けばアイツの猛アタックに折れたのがお母さんらしい。





お母さんもそうだが、アイツも中々強かった。


そりゃそうだ、



お母さんが新宿を仕切る前は、


アイツが新宿を仕切ってたから。





そんな奴が今、ららの近くにいると思うと、





...急ごう。


















ーーーーーーー


なんとなんとお星様が赤色になりました......！！！！


最近更新できておらず申し訳ないです.....



これからもゆっくり更新ですが頑張りますので、

よろしくお願いします！！！！

さんじゅうよん→←さんじゅうに

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す