恋した私が馬鹿だった。【佐野万次郎】

さんじゅういち ページ38

？？？ side












「アナタが＿＿＿＿？」


「.....誰だ」





「何故ボクの名を知ってる？」

男はそう女に問う。




「協力、してくれない？」


「....何？」




「利害は一致してるはずよ」と女は男に一歩近づく。




「それ以上近づけば殺す」




カチャ、そう音を立てたのは、

黒色に光る拳銃だった。



女は少し後退りをし冷や汗をかきながら、

「だから」と続ける。




「アナタはアイツに復讐をしたい。」




ピクッと男は体を揺らす。




「アイツって、わかるでしょ？」




「アナタのだぁいすきな











娘のこと♡」




ピラッと写真を見せると顔色を変える男。




「私もアイツに恨みしかないの、

どう？」




男はニヤッと笑った後、




「＿＿話、聞こうか」




女はふふっと笑って、





「...アナタならそう言うと思った。
あのね＿＿＿」




ひと通り計画を話し始めた。


そうすると、男は口を汚く歪ませ、こう言った。




「あぁ、楽しみで仕方がないよ
待っててねぇ？



















A♡」




男が銃で撃った先には


綺麗に撮られたAの写真があった。

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