第9話★ ページ9
国見side
そんな和気あいあいとした朝練を経た俺と姉。
普通だったらあのまま行けば、姉弟の仲が深まると思うじゃん。
俺は実際思ってたんだよ。なのにさ。
「英ぁぁぁぁ！！頑張ってねぇぇぇぇ！！！」
この人いきなり全部ぶっ壊してきたんだけど。
グラウンドでこれから体育の授業ですっていう弟に3階の自分の教室から歓声飛ばす姉なんて聞いたことねぇよ。てか多分いないよ。
「ね、ねぇ国見君……あの人、国見君のお姉さんだよね」
「いやぁ俺目悪いからよくわかんないかなぁ」
「英ぁぁぁぁぁッ！！！」
「……や、やっぱりそうだよね！？」
クラスの女子があまりにも聞いてくるから俺はほぼヤケになりつつ、そうだよと返した。
すると彼女は瞳を輝かせた。
「やっぱりA先輩……！私、実はA先輩に憧れてて！」
なんだって？？憧れ？？あの窓からデカイ声で叫んでるあの人が？？
すると俺達の話が聞こえていたのか、男子2人組も話に加わってきた。
「A先輩いいよな！！元気っ子って感じで超可愛くてよ！」
「国見が羨ましいぜ〜……。明るくて、可愛くて、しかも弟に優しいお姉さんがいるとか！
俺もA先輩みたいなお姉さん欲しいッ！」
「それな！！」
「私も！！」
「えっ、ええ〜……」
姉の事は確かに慕われやすい人だとは思ってたけど……まさかここまでとは。
恐るべし。
そんな姉の方をもう1度見てみる。
「見て2人とも！！あの子うちの弟だよ〜、やっぱり可愛い〜……って何するの！？」
「アンタ止めなさいって！！可愛い弟君、今絶対困ってるから！！」
「はいAちゃーん！！大人しく自分の席に帰るよー！！」
「いーやーだー！！
ああああぁぁぁぁ英ぁぁぁぁ！！！」
あ、見えなくなった。
するとポン、と肩に手を置かれる。
隣にはニヤニヤと笑うさっき話してた男子達の顔。
「やっぱ国見愛されてんなぁ〜」
よく見ればクラスメイト全員、それに加え先生まで温かい目で俺を見つめていた。
……あいつ、マジ許すまじ。
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マカロン(プロフ) - シェルファさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。ただ今諸事情により更新は厳しい状態です。ですが気長に待って頂けますと幸いです。 (2019年6月2日 12時) (
レス) id: c48da97d00 (このIDを非表示/違反報告)
シェルファ - 更新しないんですか？？ (2019年5月4日 13時) (レス) id: ed405ee373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千尋とマカロン
x他1人 | 作成日時：2018年4月6日 17時
